日本有数の浮世絵コレクションを誇る「太田記念美術館」と「フェリシモミュージアム部」がタッグ。
浮世絵師が描いた可愛らしくも謎の生物「虎子石(とらこいし)」「十二支が合体した架空の生き物」が、なんとグッズ化。おまけにこだわりも凄い詰まっているんです!
【浮世絵= “うきうき” という意味だよ】
「浮世」という字は、「辛いことの多い世の中(憂き世)をうきうき浮かれて楽しく暮らしを謳歌しよう」という意味が込められた当て字とも言われているそう。
そんな浮世絵の楽しさをギュッと凝縮したのが、今回ご紹介するアイテムの数々なんです。
【その1.石と虎が融合して爆誕した「虎子石」】
まずピックアップするのは、浮世絵師・歌川芳員(うたがわ よしかず)が描いた謎生物「虎子石」をモデルにしたクッションとポーチ。
そもそも「虎子石」とは、軍記物語『曽我物語』に出てくる遊女「大磯の虎」が大事にしていたという、不思議な石の名前。
そのため当時の絵師たちは、大磯に関連したモチーフとして「遊女(虎)」や「石」を描いていましたが……歌川芳員は、虎と石を合体! これが今回のモデルとなった「虎子石」です。
石でできたまんまるい体と、にょきっと生えた虎の手足&しっぽが謎かわいい~♡
「虎子石」は、太田記念美術館の公式ツイッターのアイコンにも抜擢されているので、ご存じの方もいるのではないでしょうか。
【虎子石、ポーチと湯たんぽクッションに】
「虎子石」は今回2種類のアイテムになって登場。ひとつめは「絵師のユーモアが生んだ珍獣 虎子石もっちりポーチ」(2310円)。
ポーチでありながら、虎の手足もバッチリ再現されているために自立してくれるんです。もっちりボディー×つぶらな瞳×キュッと上がった口角がたまりません……!
ふたつめは「絵師のユーモアが生んだ珍獣 虎子石おすわりクッション」(3850円)。手足が虎ということで、ネコの「香箱座り」風になっているというニクイ演出。
おなかのファスナーを開けると「湯たんぽ」が入れられるようになっていて、もっちりポカポカ癒やされそう。
【その2.十二支が合体したキャラクター】
さらに注目したいのが、十二支が合体した架空生物デザインの「毎年使える干支飾り 家内安全ヲ守十二支(かないあんぜんをまもるじゅうにし)マスコット」(2530円)。
描いたのは浮世絵師・歌川芳虎(うたがわ よしとら)で、タイトルはズバリ『家内安全ヲ守十二支之図(かないあんぜんをまもるじゅうにし)』!
名前のとおり「家内安全を守る動物」らしく、「顔がネズミ」「角が牛」「背中の模様が虎」……といった具合に、十二支の特徴がギュッと詰め込まれているのが特徴です。
その年の干支は縁起物とされていますが、この架空生物を飾れば最強(縁起物全部盛り!)。
飾り用の金屏風や、持ち運び用のボールチェーンも付いてくるので、運気を上げるべく、そばに置くのもアリ。
……と、こんな感じでいずれもクセ強めですが、愛さずにはいられない~っ! 浮世絵の新たな魅力に触れられるアイテムの数々を、ぜひチェックしてみてください。
※価格はすべて税込みです。
※歌川芳員と歌川芳虎は、歌川国芳(うたがわ くによし)の弟子です。
参照元:フェリシモ[1][2][3]、フェリシモミュージアム部[1][2]、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch