このたびフェリシモミュージアム部から発売されたのは「 “空に浮かんだ青鯖” の缶詰風ポーチ」という、ちょっと風変わりな名前のポーチ。
なんでもこちら、作家・太宰治と詩人・中原中也にまつわるエピソードのもとに生まれたそうなんです!
なぜ鯖がデザインされているのか、なぜ缶詰の形になっているのか、すべての謎を知ったとき、きっと皆さんもこのポーチが欲しくてたまらなくなっちゃうはず……!!
【中也が初対面の太宰に放った強烈なセリフとは…?】
明治から昭和にかけての同時期を生きた太宰治と中原中也。けれど、ふたりに交友関係があったことは知らない人も多いかもしれません。
その出会いは、太宰たちが立ち上げた文芸同人誌『青い花』に、中也が同人として参加したことがきっかけだと言われています。
ふたりが東京のとあるおでん屋で顔合わせをした際、ひどく酔っ払った中也は初対面の太宰に向かって
「青鯖が空に浮かんだような顔をしている!」
と絡んだと言うのです。
青鯖が空に浮かんだような顔……凡人には思いつかないような、なんて詩的な表現なのか……。言われた太宰も、腹立たしく思いながらもこの文学センスに驚いたのではないでしょうか。
【ふたりのエピソードやキャラクターが盛り込まれたポーチ】
この逸話をモチーフにしたのが「“空に浮かんだ青鯖” の缶詰風ポーチ」。
中央に大きくデザインされた鯖の意味は、太宰の出身地・青森県で穫れる「ゴマサバ」が描かれています。
そして青鯖を彩るように咲き誇るのが「梅の花」。これはまたまた酔っ払った中也に「お前は一体なんの花が好きなんだ!?」と詰め寄られた太宰が、「桃の花」と答えたことに由来しているそう。
このほかポーチには、中也のトレードマークともいえる「御釜(おかま)帽子」や、同人雑誌『青い花』にちなんだブルーのバラもあしらわれています。
ちなみに、ポーチが缶詰の形なのは、作家といえばホテルなどにこもる「カンヅメ」がお決まりだから……という意味も込められているんですって!
【開けやすくて収納力もたっぷり♪】
太宰治と中原中也のモチーフが大渋滞のごとく詰まった「“空に浮かんだ青鯖” の缶詰風ポーチ」。
サイズは直径約12cm、高さ約9cmということで、コスメ収納などにピッタリ。本物の缶詰のようにフタを大きく開けられるので、中身も見やすく取り出しやすいですよ!
価格は税込2420円。文豪たちの魅力あふれるエピソードを、皆さんもこんなレトロ可愛いポーチで楽しんでみては? さらに詳しく知りたい方は、フェリシモミュージアム部のnoteも読んでみてくださいね!
参照元:プレスリリース、フェリシモミュージアム部[1][2]
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch
▼太宰と中也のモチーフが詰まった味わい深いポーチ