夏のレジャーやアウトドアシーンで起こる “思いがけないケガ” 。
水遊びやアスレチックで転んだり、BBQの準備中に包丁でケガをしたりと様々なアクシデントが起こりうるし、熱中症も心配です。
そこで参考にしたいのが専門医師が監修した “夏の応急処置” 。いざというときのために、覚えておいて損はないですよ~!
【キズができたら「洗って保湿」】
埼玉医科大学病院教授および診療部長の市岡滋さん監修、ジョンソン・エンド・ジョンソンが公開している “夏の応急処置” 。昔から行われている “よくある処置” と比較しながら、より効果的な処置方法について解説しています。
たとえば、水遊びやアスレチックで転んだり、BBQの準備中に包丁で指を切ってしまったら、次の手順で処置を行います。
1. キズを水道水でよく洗う(※石鹸を使う場合は残らないようしっかり洗い流す)
2. かさぶたになる前に「モイストヒーリング(湿潤療法)タイプの絆創膏」を貼る
よくある処置として「赤チンで消毒してガーゼを貼り乾かしてかさぶたを作る」というやり方がありますが、消毒は細胞の治ろうとする働きを弱めてしまうんだとか。
ガーゼは貼り換えの際に治りかけた皮膚を剥がす力が強いため、そういう点でもモイストヒーリングの絆創膏がオススメ。ただし、動物に噛まれたキズや感染・可能が見られるキズには使えないのでご注意を!
【のどが渇く前に水分補給しよう】
また、夏に気をつけたい熱中症。
いちばん大切なのは喉が渇かないうちに水を飲み、こまめに水分補給をして “予防” をすること。なお予防として飲む場合は、水やお茶でなく、塩分や糖分のバランスの良い「経口補水液」が効果的です。
「頭が痛い」「気分が悪い」などの症状を放置するのもNG! すぐに休んで、太い血管のある部位や露出させた皮膚に冷水をかけたり、うちわであおいだりして、全身を冷やすようにしましょう。
【虫刺され、やけど、クラゲに刺された…どうすればいい?】
そのほかの “夏の応急処置” は次のとおり。
虫刺され:
まずは触らないこと! 水道水で洗い流して薬を塗布しよう。
プールで転んだ / ガラスなどで足を切った:
キズの痛みは末端の神経が外部刺激にさらされるなどして起こる。完全防水仕様の絆創膏でしっかりカバーしよう。
BBQやキャンプファイヤーでやけど:
すぐに流水で幹部を冷やす。水道水で5〜30分を目安にじっくり冷やそう。
クラゲに刺された:
刺されて数分後にアナフィラキシーになる可能性もあるので、痛みを感じたらスグに陸へ! 優しく海水で洗い流し、ピンセットなどの道具を用いて針を抜くか、手袋をして針を抜こう。
昔から「クラゲに刺されたらお酢をかけるとよい」といわれていますが、クラゲによっては刺胞を活性化させてしまうので、種類がわからない場合はNG。アンドンクラゲなどのハブクラゲ類の場合は、刺胞が不活性化されて効果はあるようです。
頭の隅に入れておくといいかも!
参照元:プレスリリース
執筆:田端あんじ
Photo:(c)Pouch