最近、SNSのタイムラインでよく見かける “明日カノ” こと『明日、私は誰かの彼女』(原作:をの ひなお)。
2019年から「サイコミ」(Cygames)にて連載をスタート、2022年4月にはMBS 毎日放送で実写ドラマ化された作品で、9月30日には漫画が最終章へと突入! ファンのあいだでますます盛り上がりを見せています。
私もつい最近漫画&ドラマを完走したのですが、レンタル彼女にパパ活、整形やホス狂いなど、リアルすぎるストーリー展開とキャラ設定がビックリするほどおもしろい!
『明日カノ』未体験のみなさん、今からでも遅くはありません。一緒に “明日カノ沼” にハマりましょうよ~!
【どんな作品なの?】
『明日カノ』は、様々な事情を抱えた女性たちが織りなすオムニバス作品。
レンタル彼女として働いている雪(ユキ)や誰かに求められることでしか心を満たせないリナ、整形依存症のアヤナ、ホスト沼に落ちてゆく萌(もえ)とホスト沼にズブズブのゆあ、客を人と思わない風俗嬢・ルナ。そして、バンギャ&ソープ嬢を経て40歳になり田舎へ帰ったエミ……と各章ごと主人公が入れ替わります。
そして登場人物たちは、全くの別世界で生きているわけではありません。たとえば雪とリナは友達だったり、雪とアヤナは同じ事務所でレンタル彼女をしていたりと、それぞれの人生が交錯し合いながら物語は進行。
実写ドラマ編では、雪、リナ、アヤナ、萌、ゆあの物語を描いているのですが、原作に忠実な世界観に心惹きつけられること必至!
個人的には、ルナやエミの物語もパート2として実写化してほしいし、エミ編は自分自身と年齢が近いこともあって、めちゃくちゃヒリヒリしちゃいそう……。
【明日カノが私の心をつかんだポイント3つ】
その1:普通に生きているだけで落ちるあらゆる地獄を描いている
登場人物には善人も悪人もいません。みんな普通の人間なんです。
たまたま置かれた環境に翻弄されて、レンタル彼女になったり、整形依存になったり、ホストに狂わされていく……。地獄の入り口はいつだってすぐそばにある、そして彼女たちの生きている毎日は私たちと地続きなのだと思わずにはいられません。
これは作品を観ていただきたいのですが、単なるハッピーエンドで終わらない展開が実にリアル! だからこそ人の心を惹きつけてやまないのでしょう。
その2:登場人物が本当に存在している人間のよう=友人のひとりにさえ思えてくる
登場人物すべてが「こういう子いる~!」とリアリティがあるキャラクター。それぞれが抱える背景を知れば知るほど、親近感が止まらないんです!
もはや、友人のひとりにさえ思えてくるし、普通の大学生だったのにホスト沼に落ちてゆく萌にいたっては “親目線” で心配してしまう……。
その3:視点が意地悪じゃない
一見すると救いがないように思える『明日カノ』。でも登場人物ひとりひとりに対して、愛があるんですよね。
物語には「地獄に落としてやる!」という視点は全くなく、女性たちが自ら地獄を選び “自分軸” で人生を歩んでいく。そんな描写にヒリヒリしたりもするけれど、ひとりひとりを尊重していると感じられるので安心感すら覚えるのです。
【最終章突入したけどまだ追いつけます! その方法は?】
ここまで読んで「『明日カノ』気になってきたな~」と思ったそこのあなた。ぜひ今からはじめてみて!
個人的には、漫画とドラマ、どちらから入っても楽しめるんじゃないかと思っています。
漫画は「サイコミ」にて連載中&毎週金曜日更新。他サイトでも読めますが、「サイコミ」ならば計33話を無料で読むことができますよ~!
ドラマは「ディズニープラス(Disney+)」にて全話見放題配信中です。週末にイッキ見しちゃうのもアリですよ♪
参照元:サイコミ、MBS 毎日放送
執筆:田端あんじ (c)Pouch