山下智久さん初主演の海外ドラマとして話題のHuluオリジナル『神の雫/Drops of God』(Hulu独占配信)。日本の人気コミック「神の雫」(モーニング / 講談社)を実写ドラマ化したもので、日仏米合作の海外ドラマです!
主演の山下さんは同じくHuluオリジナル『THE HEAD』シーズン1など海外作品に積極的に出演しており、『神の雫/Drops of God』は、山Pの新たな挑戦作なのです!
その『神の雫/Drops of God』を、ひと足お先に全8話、試写を見させていただきましたので、山下智久さん中心にレビューしたいと思います!
【物語】
母親とパリで暮らすカミーユ(フルール・ジェフリエさん)の元に、両親の離婚により何年も会っていなかった父・アレクサンドル(スタンレー・ヴェベールさん)から「東京にいる。会いに来てほしい」と連絡が。
しかし、カミーユが東京に着いたとき、余命わずかだった父は亡くなっていました。
いっぽう、実業家・遠峰グループの後継者・一青(山下智久さん)の元にもアレクサンドルの訃報が届きます。アレクサンドルは著名なワイン評論家で、一青の師匠。ワインに魅了された一青は、遠峰グループの後を継がずにワイン関連会社を立ち上げようとしていたのです。
そんなカミーユと一青の元に、アレクサンドルの弁護士より「ふたりにワインに関するテストで対決してもらい、勝者にアレクサンドルの総額160億円にも及ぶ全財産を譲るさせる」という遺言が告げられるのです。
【原作漫画「神の雫」と『神の雫/Drops of God』の違い】
原作の「神の雫」の主人公は、伝説的なワイン評論家の息子・神咲雫という男性。
このドラマでは神咲をフランス人女性・カミーユに変更し、主人公を神咲のライバルの遠峰一青に変更。舞台もフランス、日本、イタリアなどにわたっています。
原作漫画ではコミカルな描写もありますが、このドラマはワインを取り巻く家族と人間の関係をじっくり描いた大人のドラマ。漫画の世界観を大きく広げて「スケールアップしているなあ〜」と驚きました。
【前半の山Pはちょっと意外!?】
正直言いますと、全8話あるうちの前半、山Pの出演シーンはそれほど多いわけではありません。
やがてワイン対決をすることになるカミーユ、そして一青の家族関係をじっくり描いているので、半々といった感じです。
一青は遠峰の後継者となることに反発しており、厳しい母とメンタルが弱い父との関係もぎこちない……というドラマチックなプロフィールの持ち主。
いろいろ問題を抱えているのですが、一青はずーっとミステリアスで感情を露わにせず、心の内は見せません。そんな山Pはとても美しい……のですが、少し近寄りがたさも感じ、たまには思い切り笑顔を見せてくれてもいいのに〜と思ったりして。
【ワイン対決が本格化するにつれ、面白さが加速!】
しかし、後半にかけて、一青は存在感をジワジワと増していきます。一青とカミーユのワイン対決を取材している記者の片瀬(岡本あずささん)に、一青がある相談事をしてから、彼女との関係に変化が現れ、遠峰家の秘密も明らかに。
そこから一青のエピソードはどんどん面白くなっていきます。
またカミーユとのワイン対決も「テイスティングで銘柄を当てる」という初期のテストから、バリエーションがつけられて対決が白熱! 一青とカミーユの関係もよきライバル的な存在になっていくのも良いんです。
【サービスカットもお楽しみに!】
このドラマのために、約7キロの減量をした山P。鍛え上げられたボディをお披露目するサービスカット(!?)もありますし、英語のお芝居も難なくこなして、相変わらずスマートな魅力を披露しています。
もちろん、ワイン好きの方も注目です。ワインの世界は奥深く、自然の様々な要素が凝縮された贅沢なお酒であることを私は初めて知りました。
ワインを楽しみながらドラマ鑑賞っていうのもいいかも。より『神の雫/Drops of God』の世界に没入できると思いますよ。
執筆:斎藤 香(c)pouch
Photo:©︎Hulu Japan
Hulu オリジナル『神の雫/Drops of God』
(2023年9月15日より、Huluで独占配信開始 毎週金曜日1話ずつ配信。全8話)
原作:『神の雫』(作:亜樹直、画:オキモト・シュウ/講談社)
監督:オデット・ラスキン
出演:山下智久、フルール・ジェフリエ、トム・ヴォズニチカ、スタンレー・ヴェベール、ルカ・テラッチャーノ、ディエゴ・リボン、岡本あずさ、ギュスタヴ・ケルヴェン、セシール・ボワ、渡辺真起子、二階堂智、アントワーヌ・シャピー、竹中響子、津嘉山正種