災害は、いつなんどき起こるかわかりません。いざというときのため、できるかぎりの備えを用意しておきたいものです。
エリエールがおこなった調査によると、約6割が「この1年で防災意識が高まった」と回答しているほか、なんと9割以上の人が「災害時にも在宅避難を検討したい」と考えていることがわかりました。
在宅避難に欠かせないのは、トイレットペーパーなどの “紙モノ備蓄” です。今回は、防災のスペシャリストによる「紙モノ備蓄の活用術」を学んでいきますよ〜!
【備蓄の目安量は?】
在宅避難とは、文字どおり、災害が発生したときにそのまま自宅で避難生活をおくること。首都圏における避難所の不足、障がいなどで避難所生活が困難な人への対応として、近年注目されています。
防災スペシャリストの小倉丈佳(おぐら たけよし / NPO法人プラス・アーツ)さんによると、紙モノ備蓄の目安は1カ月分!
水や非常食、携帯トイレなどは自治体の備蓄&支援物資などから比較的入手しやすいけれど、トイレットペーパーなどは買い占めなども起こりやすいので手に入れにくいとのこと。上・下水道の復旧にも時間がかかるため、からだふきウエットシートなどの衛生用品があると安心なんですって。
<プロおすすめ・紙モノ備蓄アイテム>
・水がなくても体の汚れをしっかりふき取れる「からだふきウェットシート」や「ベビー用おしりふき」
・使い捨て可能な「ベビー用紙おむつ」や「大人用紙パンツ」
<家族3人分(成人男性+成人女性+小学生)の目安量>
■トイレットペーパー
1パック12ロール(1人あたり1週間1ロール程度)or 長巻タイプ 1パック4ロール(1人あたり1カ月1ロール程度)
■からだふきウェットシート
からだふき専用 6パック180枚(1人あたり1日2枚使用)or ベビー用おしりふき 8パック560枚(1人あたり1日6枚程度)
備蓄品におけるキーワードは「代用できるかどうか」。からだふきウエットシートの代わりにベビー用おしりふき、簡易トイレの吸収シートの代わりにペットシーツや紙おむつを使うなど、他の用途でも使えるかどうか考えて選んでみてください。
【防災に役立つ備蓄術】
こうした紙モノ備蓄を自宅でおこなう際には「ローリングストック法(=普段使うものを少し多めに買い置き&古いものから消費してそのぶん買い足していくこと)」が便利です。
ローリングストック法のいいところは「お試し使い」ができること。災害時はストレスを感じやすいので、日用品も良いものやお気に入りのものでそろえておくといいでしょう。
<そのほか備蓄で気をつけたいこと>
・場所を取らない長巻タイプのトイレットペーパーやコンパクト設計のティッシュを選ぶ
・生理用品はスペースいらず&吸収力もある「ショーツ型ナプキン」(エリスショーツ)が便利
・ドアが歪む・棚が倒れるなどの事態に備えて、備蓄品を1カ所にまとめない
ふむふむ、備蓄品ってどうしても1カ所にまとめがちになるので、参考になるわ〜! 夏休みなど時間があるときに、いま1度、備蓄を見直しておくといいかもしれません。
参照元:エリエール、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch