和食を作るときに重宝する調味料 “みりん” 。米、米こうじ、焼酎(もしくは醸造アルコール)を糖化・熟成した「本みりん」のほか、みりん風調味料や発酵調味料などがあり、料理にまろやかな甘みやコク深い味わい、テリやツヤを加えてくれます。
本来ならば、そのまま飲むことはありませんが……なんと山形県にある鈴木酒造店には “呑む本みりん” があるのだとか!
いったいどんな味わいなのか、気になりすぎるじゃないの。というわけで、楽天市場からお取り寄せしてみました。
【従来のみりんとは「全くの別物」】
鈴木酒造店で販売中の “呑む本みりん” こと「磐城寿 本みりん 黄金蜜酒(こがねみつざけ、以下黄金蜜酒)」(500ml 税込み1760円)。
調理用ではなく「飲む用」として生まれた本みりんで、アルコール度数はワインとほぼ同程度の13%。そのまま飲んでもいいし、さまざまなアレンジを加えて楽しむこともできるみたい!
まずは、従来のみりんと味比べ。今回はじめて、いわゆる普通のみりんを飲んで(舐めて)みましたが、優しい甘さでわりとあっさりしています。
いっぽう「黄金蜜酒」は、とろりとしていてこっくり甘い! まさしく “蜜酒” という名にふさわしい味わいがしました。
冷蔵庫で冷やすとさらに旨味が増して、よりいっそう美味しく感じます。ハチミツのように甘く、喉の奥がかぁっと熱くなる……。これぞ大人だけに許された禁断の味、という感じ!
【その1:ロック・水割り・ソーダ割りに挑戦】
さーて、ここからはアレンジに挑戦していきますよ! まずは王道のロック・水割り・ソーダ割りとまいりましょうか。
ロック:ほどよく薄まってちょうどいい甘さに。とろりとした質感はそのまま、原液の強さ(喉の奥が熱くなる感覚)を感じることなく、旨味だけいただいている印象。
水割り:爽やか。甘さ控えめになるし、とても飲みやすい。
ソーダ割り:炭酸が加わることで、よりフレッシュな印象になる。喉が渇いていたらゴクゴク飲んじゃいそう。
私はストレートよりも、断然ロックが好き! 個人的にイチオシです。
水割りとソーダ割りは、飲みやすいのだけれど、元の味を知ってしまうとちょっぴり物足りなさを感じました。スッキリとした味わいになるので、さっぱり飲みたい気分のときにはいいかも?
【その2:ワンランク上のアレンジに挑戦】
さまざまなアレンジで楽しめるという「黄金蜜酒」。今回は次の3つのレシピを試してみました♪
①ストレート+レモンを加えた「みりんレモン」
「黄金蜜酒」のストレートに、レモンやレモン果汁を加えていただきます。
今回は冷凍庫で凍らせたレモンを加えてみたのですが、大人のハチミツレモン、という感じでなんとも贅沢な味わい〜! 柑橘が加わることで味全体が引き締まります。
②牛乳割り「和製カルーア」
カルーアミルクさながら、「黄金蜜酒」を牛乳で割るだけのアレンジです。
例えるとするなら「ホットミルクの冷たいバージョン」という感じで、ハチミツを加えたかのような優しい甘さに癒やされます。お酒の味が苦手な人にもおすすめしたい飲み方!
③紅茶にほんの少し垂らす
温めた紅茶に「黄金蜜酒」をひと垂らし。香りが引き立つことでリラックス効果を感じますし、まったり過ごしたいときのお供に最適♪
暑い時期ということで、冷たい紅茶でも試してみたところ、ほのかに甘いさわやかなカクテルが完成しました。冷たいバージョンは、ホームパーティーなどのウェルカムドリンクとしてもいいかも!
【酒造についても知ってほしい】
こんな感じで、美味しい上に楽しみがいもたっぷりある「黄金蜜酒」。疲れたとき、ホッとひと息つきたいに飲んでもいいし、食後のデザート酒にもおすすめです。
飲めるみりん、という存在自体とても珍しいので、一風変わったおもたせとしても喜ばれそう〜!
ちなみに鈴木酒造店は、東日本大震災で福島県浪江町から山形県長井市に移転。再稼働してからも、仕込み水にこだわり、じっくりと飲みごたえのあるお酒を造り続けています。
私は福島県出身なので、そうした背景があると知ってしまった以上、応援せずにはいられなくなっちゃいました。本当に美味しいので、ぜひお試しあれ!!
参考リンク:鈴木酒造店、楽天市場
執筆・撮影:田端あんじ
Photo:(c)Pouch