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「読書リトリート」って知ってる?大分県・由布院へわざわざ本を読むための旅をしてみたら思いのほか満足度が高かったよ📚️

2025年10月27日


スカイスキャナーが予測する2026年の旅トレンドに「読書リトリート」なるものがあるそうで、それをいち早く体験するプレスツアーに参加してきました。

正直、「読書リトリートとはなんぞや?」「わざわざ本を読むための旅行?」と思いながらの参加だったのですが、実際に大分・由布院/湯布院で体験してみたら、これが思った以上によかった!

いわゆる「観光」はほとんどしなかったけれど、「読書リトリート」は旅としての満足度がめちゃくちゃ高かったんです。

【「読書リトリート」ってどんな旅?】

「読書リトリート」とは本や文学をテーマに旅先を選んで、読書に没頭する旅のスタイルのこと。リトリートにはそもそも「日常から物理的・精神的に離れて、自分を取り戻す時間・場所」という意味があるので、平たくいえば「読書がテーマのおこもり旅」って感じ!


スカイスキャナーの調査では、日本人の実に42%が「本に触発されて旅行した」と回答してるんですって。アニメやドラマの聖地巡礼は話題になりますが、こうして見ると本の影響って結構な割合なんですね。

【実際に訪れたスポット】

そんな「読書リトリート」で訪れたのは大分県・由布院。実際に訪れたスポットは5カ所。

①ゆふいん文学の森

「読書リトリート」の幕開けに最高のスポット! 太宰治が東京で暮らしていた建物が大分に移築され、「本の読める喫茶室」に。2階は読書室、フォトスペースとしてもレンタル可能だそう。


太宰作品が好きな人だけでなく、近代の日本文学が好きな人や静かに読書を楽しみたい人、ノスタルジックな建築に興味がある人にとってはきっとたまらない場所。森の中に佇む和洋折衷の空間で静かに過ごすひとときは格別でした。


住所:大分県由布市湯布院町川北1354-26
営業時間:10:00〜17:00
参考リンク:ゆふいん文学の森Instagram@bungaku_mori

②YUFUiNFO(ゆふいんふぉ)

JR由布院駅に隣接する由布市ツーリストインフォメーションセンター。県立美術館を設計した建築家の坂茂氏が手がけていて、すごく素敵な建物でした。全面ガラス張りの大きな窓からは、運が良ければ由布院駅に到着する観光列車が見られることも。


2階は旅と大分に関する書籍が1500冊以上も並ぶ、まるで図書館のような空間。荷物の一時預かりサービスやホテルまでの配送サービスなども行われています。


住所:大分県由布市湯布院町川北8-5
営業時間: 9:00~17:30
参考リンク:YUFUiNFOInstagram@yufu_tic

③ゆふいん 月燈庵

自然に囲まれた全室露天風呂付きのこのお宿、読書がテーマのおこもりステイにぴったり! どこにも行かず、お部屋でゆっくりと温泉を楽しんだり読書したり、静かな時間を過ごすのにもってこいでした。


部屋のお風呂の湯気、鳥のさえずり、虫の声、すべてが調和していて最高の雰囲気。お天気はあいにくの雨だったけど、森の中の雨音さえも贅沢に聞こえて大満足の滞在。


フロントからお部屋までのあいだに吊り橋があったり、無料サービスのアイスクリームが受け取れる売店やコーヒーを楽しめる談話室があったりと、お宿の中でお楽しみが多いのもうれしい。大分の食材をふんだんに使った食事も、見た目に美しくて味もしっかり美味しかったです。


住所:大分県由布市湯布院町川上
参考リンク:ゆふいん 月燈庵楽天トラベル

④CAFE LA RUCHE

観光地として賑わう「湯の坪街道」の一角にある金鱗湖、その湖畔にあるベーカリーカフェ「CAFE LA RUCHE (カフェラリューシュ)」にランチで立ち寄りました。焼きたてパンのクロワッサンサンドがサックサクで本当に美味しくって!


2階は「ギャラリー&ショップ」になっています。しりあがり寿さんの作品が展示されていて、テンションMAX。旅先で好きな作品に出会えるのうれしい。


金鱗湖は、朝早い時間は気温差で霧が立ち込めることで有名だそう。湯の坪街道は食べ歩きやお土産屋さんが充実しているほか、道沿いに川が流れ野鳥やトンボも多く見られて、散策にピッタリのエリアでした。


住所:大分県由布市湯布院町川上1592-1
営業時間:月・火・木・金・土・日・祝日
9:00〜16:30(オーダーストップ16:00)
参考リンク:CAFE LA RUCHEInstagram@yufuin_cafelaruche

⑤鬼ヶ島文庫

最後に訪れたのは鬼ヶ島文庫。こちらは山の中にあるこじんまりとしたログハウスに、それぞれ1000冊以上の絵本や児童文学、紙芝居がぎっしり詰まった私設図書館です。


オーナーの千竈(ちかま)さんは、おひとりで蔵書を集められたそう。「紙芝居は読むんじゃなくて、演じるのよ」と、日本の文化としての「紙芝居」の大切さを後世に伝えるべく活動をされている情熱がひしひしと伝わってきました。


住所:大分県由布市湯布院町塚原105-1
営業時間:9:00~16:00
参考リンク:鬼ヶ島文庫

【「観光しない旅」も悪くない】

今回気づいたのは、テーマを決めてスポットを訪れる楽しさと「リトリート」の開放感。史跡や名所を訪れるようないわゆる「観光」はしなかったのですが、やりたいことがはっきりしてるから充実度がすごく高かったです。

本を読む時間、雨音を聞く時間、カフェでぼんやりする時間……どれも日常の中にもあるものだけど、旅先で体験するのはとても贅沢。それこそが非日常感であり、旅の目的にもなりえるというのが新鮮でした。


仕事ということもあり、正直にいうとそこまで読書はできなかったんですが(笑)、それでもこの旅のスタイルはアリ!

気心の知れた人と静かな時間を過ごしたい、ひとりで日常の忙しなさから解放されたい、移動中の読書が欠かせない……そういう人に「読書リトリート」はめちゃくちゃ向いていると思います。スカイスキャナーを活用してぜひ、「読書の秋」を満喫する旅プランを立ててみてくださいね♪

参考リンク:グローバル旅行アプリ スカイスキャナー 「トラベルトレンドレポート2026」
執筆・撮影:森本マリ
Photo:(c)Pouch

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