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美しくも救いがない絶望的なストーリーを『アドレセンス』の脚本家が実写化! U-NEXTドラマ『LORD OF THE FLIES / 蠅の王』【カウチポテトのお供】

約1時間前

小説などに登場する「少年たちが無人島で漂流する」というストーリー。その多くはハッピーエンドで終わるけれど、今回ご紹介する作品の結末はおそらく「ハッピー」ではなさそう……。

原作となっているのはノーベル賞受賞作家ウィリアム・ゴールディングによる傑作小説『蠅の王』です。トラウマ級に救いがない、ともいわれている本作を『アドレセンス』の脚本家×『キングダム・ソルジャーズ -砂漠の敵-』の監督が実写化します。

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながらU-NEXTで独占配信されるドラマ『LORD OF THE FLIES / 蠅の王』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!

【どんなお話?】

本日2026年2月20日からU-NEXTで独占配信されるドラマ『LORD OF THE FLIES / 蠅の王』(字幕版・吹替版)。配信に先がけて第1話の先行試写にご招待いただきました。まずは物語から。

<あらすじ>

飛行機が墜落し、熱帯の無人島に取り残されたイギリス人の少年たち。島中を探しまわりましたが、生きている大人の姿はありません。

聡明な少年・ピギーとラルフは、少年たちにそれぞれ役割を与えることで「文明」を保とうとします。しかし時間が経過するごと、次第に秩序は崩壊していき、権力争いやむき出しの本能が悲劇を招くことに───。

【ココが見どころ!】

<その1:とんでもない作品を最強の布陣で実写化>

原作となる小説『蠅の王』を読んだことがあるならば、この作品が「いかに救いがないか」ご存じのはず。

著者であるウィリアム・ゴールディングは、本作において「子どもの内面に潜んでいる邪悪さ」を徹底的に描いています。思わず目を覆いたくなるほどの「純粋な邪悪」がそこにあるわけで。

そんな作品を『アドレセンス』で脚本を務めたジャック・ソーンさんが実写化するというのですから、もう大変なことになってしまうのではないでしょうか。

私が鑑賞した第1話はいわば「序章」ですが、それでもいたるところで子どもたちの邪悪さが垣間見えました。逃げたくなるような緊張感、過剰なほどの男同士の連帯。そうしたヒリヒリとする場面をとびきり美しい映像で表現するんだもの……もはや悪夢としか言いようがありません。

<その2:「獣」とはなんなのか>

本作のタイトルでもある「蠅の王」とは、聖書に登場する悪魔ベルゼブブの象徴であり、少年たちの心に内在する「悪」の象徴でもあります。

彼らの暴走を引き起こしているのは、秘めたる「本能」なのか、それとも「見えない力」によるものなのか。

第1話では、無人島に漂流した少年のひとりが「島で獣を見た」と口にする場面も出てきます。果たしてこの発言が意味するものとは。本物の獣? それともなにかのメタファー(暗喩)なの?

<その3:タイトルから読み解く今後>

本作は1話あたり約1時間×全4話で構成されています。そして本作には「ピギー」「ラルフ」「ジャック」「サイモン」といった4人の中心人物が出てきます。

第1話のタイトルは『ピギー』であり、ピギーの視点から物語が語られました。

つまり、今後はラルフ・ジャック・サイモンの視点で1話ずつ描かれるということ! 参考までにそれぞれどんな人物なのかざっくり紹介しておきますね。

ピギー:聡明であり理性的、自分というものをしっかり持っている。でも意見を無視されがち。
ラルフ:投票によって無人島のリーダーに抜擢される。ピギーと一緒に秩序を保とうとするけれど……。
ジャック:聖歌隊のリーダー。強い意思と行動力があるが、そのいっぽうで野蛮で本能的なところも。
サイモン:聖歌隊のメンバー。繊細で物静か。ピギーと意気投合するなど「人を見抜く力」がある。

ストーリーが進行するにつれて、彼らがどう変わっていくのか。そして彼らそれぞれから見た「真実」がどう描かれるのか。非常に気になるところです。

【本作だけの物語が待っているかも】

本作は原作を知らなくても楽しめるけれど、原作がどんなお話か知っておくことで、より楽しみの幅が広がるのではないかと思います。

それに、あの『アドレセンス』の脚本家が手がけているということは、本作ならではの展開も期待できそうです。怖いもの見たさであることも否めないけれど、最後まで見届けたいと思います。皆さんもぜひ!

■今回ご紹介した作品

LORD OF THE FLIES / 蠅の王』(原題:Lord of the Flies)
U-NEXTで独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:© 2025 Eleven Film Ltd. All Rights Reserved.

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