突然ですが……皆さんは占いはお好きですか?
ある占い師によると、占いって、過去や現在のことは当てられるけれど、未来はそんなに当てられないのだそう。なぜならば、未来はこれからの行動次第で変わっていくから。
本日ご紹介するのは、そんなお話。一見ほのぼのしているけれどダークでもある新感覚のドラマです。
毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。
今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Prime Originalドラマシリーズ『クロエマ』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!
【あらすじ】
不幸が重なり、恋も仕事も家も失ってしまった30歳のエマ。頼れる実家もなく、所持金も底をつきそうで、今夜ひと晩過ごす場所さえない───。
やがてエマは、とあるお屋敷へとたどり着きます。すると、その屋敷に住んでいた資産家・クロエのはからいで、しばらく家に置いてもらえることに!
クロエは趣味で占いをしていますが、趣味にしておくのはもったいないほどよく当たると評判でした。そのことを知ったエマのすすめで、クロエは週に1度だけ占いの店を開くことに。そしてエマは受付として働くことになるのですが……?
【ココが見どころ!】
<その1:杉咲花×多部未華子がハマり役すぎる>
性格も境遇も生活スタイルも、すべてが正反対のエマとクロエ。エマを杉咲花さん、クロエを多部未華子さんが演じているのですが、ふたりともハマり役すぎて……!!
エマは不幸な境遇にもかかわらず、どこか飄々としていて陽気なのだけど、心の内を誰にも見せないミステリアスなところがある。いっぽうのクロエは、ミステリアスに見えるけれど、実は根がやさしい「いい人」。そんなふたりを杉咲さんと多部さんが見事に演じているんです。それにね、このふたりが並ぶと絵になるのよ。
エマとクロエの不思議な関係性を見守る、喫茶店のマスター「シモンくん」もすごくいい。彼がいることで空気がやわらぐというか、ふたりの緩衝材のような役割を果たしてくれているのです。
<その2:1話完結だから観やすい+同時進行ですすむ2つの出来事>
エマとクロエが営む占いの店には、さまざまな悩みを抱えた人々がやってきます。
けれど、正直に悩みを話してくれる相談者もいれば、本心を隠したままやってくる相談者もいる。クロエは占いの力を借りて、彼らの言葉の奥にひそむ「本当の問題や謎」へと迫っていきます。
本作は1話あたり36分~55分×全5話で構成されており、各話ごとに異なる相談者がやってきます。1話完結型なので鑑賞しやすいですし、物語の裏で進行していく「かつて有名だった占い師」と「奥多摩で起きている連続殺人事件」の話も見逃せない。各シーンを注意深く観察しながら、物語に潜む謎を読み解いて。
<その3:逃げ恥の海野つなみ先生×今泉監督夫妻による強力タッグ>
このドラマの原作は、社会現象にもなった『逃げるは恥だが役に立つ』の海野つなみ先生による同名漫画。
そしてドラマの監督を務めているのは、映画『愛がなんだ』やドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』などを手がける今泉力哉さん。脚本を務めているのは、Prime Original ドラマ『1122 いいふうふ』で知られる妻・今泉かおりさんなのです。
豪華すぎるうえに、それぞれの作品の根底にある「リアル」な描写がこのドラマの随所に出てきます。クスッと笑えたりゾッとしたりと、すべての瞬間に「らしさ」が詰まっておりますよ。
【続編もきちゃうかも】
恋、仕事、家族やお金のこと。人はどうしたらいいかわからなくなると、占いに頼ってしまうところがあると思うんです。本作にもそんな描写が出てくるのだけれど、同時に「占いに答えはない、あるのはきっかけだけ」ということも教えてくれます。
そう、きっと私たちはそのことをとっくに知っていて、きっかけが欲しくて占いを頼るのかもしれない。
ちなみに、本作はいくつか謎を残したまま幕を閉じるんですよ。こりゃひょっとしたら、続編あるかもねぇ。
■今回紹介した作品
Prime Originalドラマシリーズ『クロエマ』
Prime Videoにて全5話 世界独占配信中!
Ⓒ海野つなみ/講談社 Ⓒ2026 WOWOW
※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Ⓒ海野つなみ/講談社 Ⓒ2026 WOWOW