Pouch[ポーチ]

緑色の正体は、なんとホウレンソウ! 小麦粉で作られた超エコ食器を発見

2012年7月9日


エコ商品が大量に出回る現代において、そのエコ具合は日々完璧なものへと進化を続けています。

今回ご紹介する商品も、そのひとつ。海外サイト『fastcodesign.com』に掲載されていた、小麦粉を原料として作られた超エコな食器、『Autarchy(自給自足の意)』! この鮮やかな緑色だって、ホウレンソウが由来なんですよ~。

『Autarchy』を製作したのは、イタリアのデザインスタジオ『Formafantasma』。彼らは、「材料から製造過程、廃棄後にいたるまで、すべてが自然であるものを作りたい」「ものづくりに関わる人の意識を変えたい」という信念のもと、材料をすべて自然のものにこだわった上、製造プロセスも明確である、エコかつ安全なこの食器を生み出したというわけ。

食器に使われている材料の内訳は、オーガニックブレンドの小麦粉70%・農業廃棄物20%・石灰石10%。これで製作した器に、上から松ヤニと天然ゴムでコーティングを加えて、耐久性や防水性を強化しているのだそう。とはいえ、水分はあまり得意ではないみたいなので、スープなんかは避けたほうがいいかもしれません。

器の着色に使用されるのも、合成着色料なんかではなく、ホウレンソウなどの野菜や、シナモンやパプリカなどのスパイス。だからもちろん生物分解できるので、捨ててもちゃんと自然に還ります。

食器の名前である『Autarchy』のように、昔はすべて自給自足、器も自然由来でした。この食器は、そういった人間の営みにおける原点と、現代的でモダンなデザインを組み合わせた、自給自足の新しいかたち。

ただひとつだけ贅沢をいうなら、今後は汁ものに強い食器も開発されるといいなっ。まあきっと、『Formafantasma』ならやってくれるでしょう! 期待して待っておりますよ~。

(文=田端あんじ)

参考元:fastcodesign.com( http://goo.gl/p0JLe

▼無駄のないシンプルなデザインが魅力的

▼もちろん生物分解します

▼着色に使用される素材は多種多様☆

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