去る2月25日、Instagram上に1枚の写真がアップされました。韓国AP通信編集長Jean H. Leeさんによって公開された画像に写っていたのはなんと、北朝鮮・平壌の街並み!
永い間、外国人旅行者がモバイル端末を利用して通信を行うことが規制されていた北朝鮮。それだけにこの写真は実に画期的であり、現在世界中で話題を集めているみたい。
北朝鮮において通信サービスを提供しているのは、3G携帯電話サービスの『Koryolink』。しかし『Koryolink』はこれまで、国内加入者向けのサービスしか行っていませんでした。
しかし最近になって、新たに外国人向けのサービスを開始。その結果、旅行者であっても北朝鮮国内でモバイル端末から通信を行うことができるようになったのです。
ただしこのサービスを利用するにあたって、「旅行者は9200円から18000円ほどの費用を支払わなければならない上、SIMカードを入れ替えなければいけない」といった決まりがあるそうなのですが、ね。
ツイッターの投稿と同時にInstagramに投稿された写真には、Leeさんによる次のようなつぶやきが。
「平壌のいたるところに、核実験を行う科学者たちを歓迎するようなサインがある」
これに対し、多くの人々が次のような反応を示しました。
「信じられない!」
「ほんと、息をのんだわ……!」
「歴史的な写真だ!」
「素晴らしい」
「なんて言っていいのかわからないや」
「希望を感じた」
「インターネットってすごいね」
「もしかしたら北朝鮮はこのことをすぐに後悔するかもしれない」
北朝鮮においてモバイル端末から写真をアップしたのは、なんとLeeさんが初めてとのこと。そりゃあ、話題になりますよねぇ。ちなみに今年1月、Google社の元CEOであるEric Schmidtさんが北朝鮮を私的訪問したことが、この規制緩和に大きく影響を与えたのだろうと、世界のメディアは予測しているようです。
Instagramやツイッター経由で、生の北朝鮮を知ることができるようになったということは、本当に革命的。インターネットサービスの普及によって、世界はますます広くなっていくのでしょうね。
(文=田端あんじ)
参考元:Instagram
▼北朝鮮の今がここにある!
▼LeeさんのInstagramページには、上記の写真以外にも北朝鮮を撮影した作品がいくつかあるみたいなので、ちらっとご紹介しましょう
▼こちらは平壌の夕暮れ
▼平壌のホテルにあったクリスマスツリー(なぜ今?)
▼そして最後は、平壌でみるフルムーン