【奈良さんぽ】歴史と情緒溢れる奈良をウォーキング♪「レトロとロマンの墨絵ウォーク」に参加してみたよ／幻のゆるキャラ「モチドン」も登場

奈良といえば、墨。え？　奈良といえば墨なの？　というワケで、3月20日に奈良市内で行われたイベント「レトロとロマンの墨絵ウォーク」に参加してまいりました。

鹿だけじゃないんです！　大仏さまだけじゃないんです！　奈良にはほかにもチャームポイントがたっくさんあるんです!!!!!　そんな、奈良の魅力をめいっぱい満喫できた一日でしたとさ。

「レトロとロマンの墨絵ウォーク」は、各ポイントで台紙に鹿スタンプを押してもらいながらゴールを目指すスタンプラリーイベント。台紙には墨絵で界隈の名所エピソードが表現されていて、そこに鹿スタンプをポンッと押すと……一枚の絵が完成しちゃうんです！

「雄鹿とめぐる、きたまちコース」と、「牝鹿とめぐる、ならまちコース」があり、それぞれの道中でおいしい“プチふるまい”がいただけるという趣向にもわくわく。“プチふるまい”って、なんや語呂がよろしおすな。

「牝鹿とめぐる、ならまちコース」を選んだ記者は、午前9時30分にスタート地点であるJR奈良駅に降り立ちました。同イベントに協力している奈良県立大学の学生さんに道案内してもらい、スタンプポイント＆“プチふるまい”のお店を4カ所ずつめぐります。

ならまちは、おしゃれなカフェやかわいい雑貨屋さんが立ち並ぶ人気の観光スポット。ほかの参加者のみなさんとおしゃべりを楽しみつつウォーキングしていると、「奈良県民やけど、こんなお店知らなかった！」や「地元やけどこんな道歩いたことなかった！」といった声が。ゆっくり歩いてみないと、見えないものもあるんだなぁ～なんて、しみじみ。

スタンプポイントでは奈良県立大学の学生さんが「お疲れさまです～」とにこやかに迎えてくれるし、“プチふるまい”はおいしいし……ん～、奈良、奈良、奈良!!!!!

約5kmの道のりを経て、ようやくもちいどのセンター街にあるゴールの「きらっ都・奈良」に到着。そこで記者が目にしたものは、なんと幻のゆるキャラ「モチドン」。

もちいどのセンター街のキャラクターでありながら、商店街の人ですら知らないという「モチドン」。ワニをモチーフにしているらしいけど、ぜんぜんワニっぽくない「モチドン」。あぁ、「モチドン」。どうしてあなたは「モチドン」なの……。

午後からは「きらっ都・奈良」にて、奈良の鹿キャラクター「ロクちゃん」の作者、須蒲有希ちゃん（amanojack design）によるワークショップ。人気急上昇中の「ロクちゃん」のおめんづくり、た～のしい～♪　ふんふんふんふん～♪

続いて、墨絵師・月与志さん、ピアニスト・榊原明子さん、龍笛奏者・出口煌玲さんによる巨大墨絵と音楽のライブパフォーマンスが行われました。幻想的なピアノと龍笛の音色とともに、月与志さんが4×5mの紙に墨絵を描き上げていきます。大胆で豪快、なのにすっごく繊細！　めちゃめちゃかっこいいんですけどぉ～！

先日、イケメンの年下男子にフラれたばかりの記者。あの悲しさ、くやしさは、月与志さんに出会うためだったのね!!!!!　 月与志さん、あなたと私で雄鹿と牝鹿ね!!!!!

そこで、パフォーマンスを終えたばかりの月与志さんに勇気を出して話しかけてみることに。

記者「月与志さん、めちゃかっこよかったです！」
月与志さん「ありがとうございます」
記者「月与志さん、めちゃ背が高いですね！」
月与志さん「180cmです」
記者「月与志さん、独身ですか？」
月与志さん「はい、どうしてですか？」
記者「（こ、これは！）月与志さん、彼女いますか？」
月与志さん「…………」
記者「…………」

同イベントを企画した白崎友美さん（合同会社EditZ）は、「すっかり春、ということでイベントのテーマカラーをピンクにしました。地域活性化の一翼を担えれば、という気持ちで取り組みましたが、参加者のみなさんに楽しんでいただけて何よりです」とコメント。

ぽかぽか陽気の中、ご近所をのんびり散策してみれば、新しい発見があなたを待っているかも。ちなみに、奈良墨は奈良の伝統工芸品なんですよ～。

（写真・文＝夢野うさぎ）