「これを使うと、空中に描いた絵がかたまって、立体をつくることができるんだ~」と、ドラえもんの声が聞こえてきそうなのは、以前Pouchでもご紹介した「3Doodler」。文字や絵を描くような感覚で自由に立体アートを制作できる3Dプリントペンです!
専用プラスチックフィラメントをペン本体に差しこみ、電源をいれると、熱によって溶けた樹脂がペン先から押し出され、その樹脂で空間に絵を描き、冷え固まるのを待てば、立体ができあがるという仕組みです。
アート制作というと敷居が高いけれど、ちょっとした小物を作ったり、お仕事でお客さんと製品の仕様イメージを確認するのに使ったりと、Pouch読者のみなさまの役に立つシーンはたくさんあるはず! 要チェックですよっ。
3Doodlerは、アメリカのクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で集めた資金を元に開発されたそう。Kickstarterでは、投資したお金を金銭の形ではなく、できあがった商品など、商品の誕生に関わったことの記念になるモノやイベントと交換する形で回収します。つまり、純粋に「この商品ほっしい!」と思った人たちだけが出資するのですが、3Doodlerには2億4千万円ものお金が集まったといいますから、いかに魅力的なアイディアだったかわかるというもの。
いったい何がこれだけ多くの人を魅了したのでしょう? それは、極端にいえば、ペンは樹脂を溶かすだけ、ヒトは絵を描くだけという手軽さ。同じ立体を作る3Dプリンターが特殊なソフトやデータを制作するスキルを必要とするのに比べ、とってもシンプルなんですよね。お値段も、1万6千円と、ペンにしてはお高いけれど、3Dプリンターよりは安い買い物になります。
線の描画が精密、素材が豊富、人の手では作れない入れ子構造を作れる……と、3Dプリンターならではのメリットもありますが、気軽に立体づくりを楽しみたいなら、このペンで足りてしまうかも!?
3Doodlerは、日本では4月上旬よりナカバヤシ株式会社より販売されます。購入するかどうかは別として、ぜひ作品群をご覧になってください。創作意欲がムクムクわいてきちゃいますよ~!
参考元:ナカバヤシ株式会社、Pinterest
執筆=大井たま (c) Pouch
▼ 見てるとワクワクしてくる作品群をご覧ください