「ああ、この誕生日プレゼントが全部現金だったらアレが買えたのに!」
って思ったことのある方、いますか? 記者(私)は物欲が食欲と性欲に持って行かれているので思ったことはないのですが、どうやら世の中には、そのように考える人もいるようです。
誰かって? 俳優で映画監督の黒田勇樹さんです。
「俺、今度クラウドファンディング(※)やろうと思う」
※インターネットを通してクリエイターや起業家が不特定多数の人から資金を募ること
黒田さんに突然、そう伝えられた記者。
「はぁ……。いいと思いますよ」とテキトーに答えた翌日。
「『誕生日プレゼント下さい!』黒田勇樹 映画監督プロジェクト」
が公開され、「早ぇよ!」と心底ビックリしました。
色々と心配なこの企画。黒田さん自身が記者に語った言葉も含めてご紹介します!
黒田さんが今回の企画に使用したサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」とは、アーティスト・映画監督・ミュージシャン・作家・スポーツ選手・プロダクトデザイナー・ジャーナリストといったクリエイターのためのクラウドファンディング・プラットフォーム。「不特定多数の人からお金を募る」といった特徴から、ひょっとしたら炎上につながる可能性もなきにしもあらず。
……にもかかわらず、サービスの利用に果敢に挑戦した黒田さん。背景には、映画監督として作品を世に出したいという熱い想いが込められているようです。
「俺の今の全財産は300円。本当にお金がない。最低限の設備をそろえることができない。だけど、作った作品を世に出したいんだ。自分で稼げって話だけど、こうやって可視化することで『期待値』を推し量ることもできるのでは? という意図もある」
なるほど。納得です。
ちなみに、企画はもちろんのこと掲載されている文章もすべて黒田さんが考えたのだとか。
「ああ、この誕生日プレゼントが全部現金だったらアレが買えたのに!」
「また贈る側にとっても誕生日プレゼントというのは『何が欲しいのかな?』と選ぶ楽しさもある反面『本当にこれでいいのだろうか?』と頭を悩ませるものでもあります。
だったら素直に欲しいもの言おう!贈る方も受け取る方もwin-winじゃないか!」
(「『誕生日プレゼント下さい!』黒田勇樹映画監督プロジェクト」より引用・原文ママ)
上記を読んでの記者の感想は、
「『このプレゼントが全部』って…… “全部” と称せるほど1日に大量のプレゼントをもらったことなどない!」
「確かになぁ。でも、今回は現金でしょ? 『誕生日プレゼントは現金がいい♪』と彼や友達に伝えるのもアリかも知れないけど、たぶん嫌われるんじゃないかな……」
でした。
「CAMPFIRE」でファイヤー(炎上)せず、無事に映画が公開されることを祈るばかりです。
参照元:「『誕生日プレゼント下さい!』黒田勇樹映画監督プロジェクト」
取材・執筆=シマヅ/画像=黒田勇樹 (c) Pouch