学生食堂、略して「学食」――。
学食からそのキャンパスを知ろう! ということで、このコーナーでは、毎回記者が大学キャンパスへ足を運び、Pouch的に気になる学食を紹介していきます。
第1回の舞台となったのは、およそ100年の歴史を持つ明治大学。4つあるキャンパスのうち、今回は理系2学部を擁す生田キャンパスにお邪魔してきました!
神奈川県川崎市の小高い山に位置するこのキャンパスは、その緑の多さが特徴的。授業の合間なんかに林の中のベンチで談笑したり、芝生で寝転んだりできるいわゆる「郊外型キャンパス」。それゆえ、入学時にはおしゃれアイテムをフル装備した都会っ子も、秋頃にはスウェット・サンダルに落ち着いてしまう「浄化現象」も。
そして何を隠そう、筆者も通っていた愛着あるキャンパスです。
◆「男女比9:1」が生んだボリューム系学食
さて、まずは衝撃的な数字をお知らせしましょう。
明治大学のホームページによると、生田キャンパスの男女比はなんと9:1! 理工学部の某学科ではなんと40:1ですって! 記者が通っていたときもヤロウばっかりでなかなかむさくるしいものでしたが、これほどまでとは。
そんな同キャンパスには3つの学食があり、「めん処」ではシンプルな麺類を、「明大生田DINING」ではカフェライクなメニューを提供。そして「HILLS」では、「鶏唐揚げ丼(390円)」や「大盛り明大カレー(290円)」など、さすがほぼ男子学生のキャンパス! といったボリューム重視の定食や丼などのメニューが中心。
今回はこの「HILLS」から気になるメニューを2品ご紹介します!
◆とろける卵がたまらぁぁぁぁん! 「とろっとオムライス(390円)」
今にも溶け出しそうな黄金色の卵。それが山のようにそびえ立ち、頂から麓にかけて茶褐色のデミグラスソースが彩ります。黄と茶が織りなす華やかなビジュアルに食欲を刺激され、いざ実食。もうね、見た目以上にとろけるんです、卵が。そしてこのソース、学食とは思えないほど濃厚。これだけで白飯いけちゃうよ!
ご飯は定番のケチャップライス。茶碗3杯分くらいありそうですが、塩気やトマトの酸味などはちょっと抑えめ。個人的にはトマトの酸味が引き立ったケチャップライスが好みなのですが、デミグラスソースに十分なコクがあるので、これはこれで良いかもしれません。具にはコーン・にんじん・グリーンピースとお決まりの三人衆が待ち構えていました。
この「とろっとオムライス」。支配人の佐藤さんによると、日替わりメニューにもかかわらず、断トツ1位の人気なのだそう!
●結論●
「さすが男系キャンパス!」なボリューム。見た目にも華やかで、学食にしておくにはもったいない逸品!
【ボリューム ★★★】
【味 ★★☆】
【見た目 ★★★】
【おすすめ度 ★★★】
◆8種類のおかずが嬉しい! 「めいじろうプレート(450円)」
オリジナルメニューの「めいじろうプレート(450円)」。大学キャラクターの「めいじろう」の名を背負っているからか、これもかなりの人気だそう。
唐揚げ、サバの味噌煮、ブロッコリーと玉ねぎ炒め、エビとカリフラワーのアボカドマヨネーズ和え、目玉焼き、ポテトサラダ、チキンカツ、グリーンサラダという8種類のおかずが1つのプレートで食べられちゃう優れもの。そして嬉しいのが、こんもりと乗せられた雑穀米。……って、まさに健康そのもの!
男子学生が圧倒的に多いキャンパスにおいて、これが上位とは正直意外でした。個人的には、揚げ物とご飯が温かいとより良いなぁと思いますが、それにしても雑穀米といい、野菜と揚げ物のバランスといい、健康に気を使っている人が多いということですねぇ。
●結論●
ボリュームは控えめですが、野菜・魚・肉が同時に食べられるのがポイント! ホカホカだとよりGOOD!
【ボリューム ★★☆】
【味 ★☆☆】
【見た目 ★★★】
【おすすめ度 ★★☆】
さて、次回はどの大学がターゲットになるのでしょうか。乞うご期待!
取材協力:明治大学
取材・撮影・執筆=井上こん
▼学食が入る「スクエア21」
▼「HILLS」入口
▼学生数が多いため席はいつも争奪戦。ということで閉店間際にお邪魔した
▼見よ! 茶碗3杯分はあるぞ
▼大学のキャラクター「めいじろう」も一応アピールしときます
▼若人がこぼした「まじ女子少ないっすよ~」に泣いた(理工学部3年)
▼2人は「トリプルカレー」推しらしい(農学部2年)
▼あ、貴重な女子学生!(理工学部1年)
▼「昼は大体オムライス」。ですよね!(左:大学院研究員 右:OB)