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【ジブリ飯】身も心も弱ったときには『魔女の宅急便』のおソノさんの「ミルクがゆ」! とろりんとした優しい味に癒される~

2014年5月16日

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ゴールデンウィークも終わり、新しい人間関係も慣れてきたけれど……なんだか最近ちょっとお疲れ中。「もしや、五月病かしら?」なんて思っている皆さん。身も心も癒されたいよねえ。

記者もちょっぴりそんな気分になりながら偶然『魔女の宅急便』を見ていたら、パン屋のおソノさんが風邪をひいたキキに作ってくれる「ミルクがゆ」が食べたくなってしまいました。

そこでいろいろと調査して、再現レシピを作ってみましたよ!

■ 『魔女の宅急便』の舞台は北欧

以前に【ジブリ飯】『魔女の宅急便』の「にしんとカボチャの包み焼き」を作ってみた! キンキンに冷えた白ワインに良く合うよ!!」という記事でも書きましたが、ジブリのサイトによると、参考にしたのはスウェーデンのストックホルム、バルト海のゴトランド島ヴィスビーの町とのこと。

■ 時代は1920年代〜1930年代前半

また、時代は飛行船が飛び始めたばかりで、かつ電気のオーブンがある頃。飛行船が飛び始めたのは1925年くらい。1920年代〜1930年代前半が舞台だと考えられます。

■ 北欧のミルクがゆとは?

じゃあその時代に北欧で食べていたミルクがゆってどんなもの? 調べてみたら、欧米では「おかゆ」といったらオートミールを牛乳でたいたおかゆや、お米を使ったライスポリッジがある模様。北欧にも昔から食べられているライスポリッジがあります。

【ライスポリッジ(リースグリーンスグレート)】

<材料>
・水 1.5カップ
・バター 大さじ半分
・米 半カップ
・牛乳か生クリーム 1カップ
・塩少々
・砂糖、蜂蜜  お好みでたっぷり
・シナモン、ナッツなどのトッピング お好み

<作り方>
1. 鍋で水を沸かし、といだお米とバターを入れる。
2. 蓋をして軽くかきまぜながらぐつぐつ煮えるまで待つ。
3. 生クリームをまわし入れてまた3、4分加熱。

4. 塩と砂糖で味付けをする。好みでシナモンなどをふりかける。

シナモンバージョンもナッツバージョンも作ってみたらおいしかった! ただ……バターと生クリームが入っているのでかなり重い。元気なときならおはぎのようなお米のスイーツとしておいしく食べられるけれど……。病人食としては向かないと思う……。ライスポリッジじゃなくてオートミールなのかな? でもオートミールは腹持ちが良い分、消化に悪いらしいし……。

海外では病院の食事でも、がっつりした普通のご飯が提供されるそうなので、おソノさんがライスポリッジやオートミールをキキに食べさせた可能性もある。でも、「ミルクがゆがいいわね。……風邪を引いたときはこれよ」という断言できるものとして、ライスポリッジやオートミールでいいのかなあ? ダメな気がするっ!

■ 世界のミルクがゆ

では、世界にはどんなミルクがゆがあるんだろう。そう思って世界のミルクがゆを調べてみたら、ミルクがゆは世界中にあるということがわかりました。南アジア、西アジア、中近東、ヨーロッパ、北アフリカにかけての広い地域で見られるのは砂糖を入れたりバターを入れたりして甘く作ったミルクがゆ。中国、日本、韓国、東南アジアあたりでは甘いおかゆではなく、塩気のあるおかゆです。

■ 世界でおかゆを「病人用に」と作るのは韓国と日本!

ただ、世界のミルクがゆは、スイーツや元気な人の朝食などに食べられているものがほとんど。入院したときに出る食事を調べてみたところ、中国や東南アジアではおかゆは食べていない模様。おかゆは病人のためというイメージではなく、健康な人が普通の食事として楽しんで食べるものということがわかりました。

入院して、食事におかゆがでるのは韓国と日本。ここから考えると「病気になったときにはおかゆ」という発想になるのは、韓国と日本だけのようなのです。

■ 韓国と日本のミルクがゆって?

じゃあ、韓国のミルクがゆってどんなもの? 韓国の伝統的なミルクがゆは「駝酪粥(タラチュック)」という米粉を使ったもの。王族が食べていた伝統的なものだから、1920年代にももちろんあります。ただね、おソノさんがミルクがゆをよそう様子を見ると、ちょっとつぶつぶしています。クリームのような駝酪粥とはちょっと違う。

一方、日本では皇室で牛乳が飲まれているという記事が1871年に新聞に載ったのをきっかけに、国民の間でも栄養をつけるものとして牛乳を飲む習慣が広まったそう。牛乳粥を1920年代に食べていたとしても、何の不思議もないよ!

■ ミルクがゆは日本風と決めました

ということで、おソノさんが作っていたのは「日本風のミルクがゆ」だと記者は決めたっ! じゃあ、なんでおソノさんが日本風のミルクがゆを知っていたかということが疑問に残りますが…… おソノさんとキキが住んでいるのは港町。1920年〜1930年頃は海運業が非常に盛んだったから、おソノさん、船乗りさんから教えてもらったんじゃないかな? 「東洋ではライスポリッジを砂糖じゃなくて塩で作るんだよ! それが風邪に効くんだ」なーんて。

■ ということでレシピはこちら!

【ミルクがゆ】

<材料>
・水 1.5カップ
・米 半カップ
・牛乳 1.5カップ
・鳥のささみ 50g
・塩少々

<作り方>
1. 鍋で水を沸かし、といだお米と細かく切った鳥のささみを入れる。

2. 蓋をして軽くかきまぜながらぐつぐつ煮えるまで待つ。
3. 牛乳をまわし入れてまた3、4分加熱。
4. 塩で味付けをする。

鳥のささみは、欧米では風邪をひいたときにチキンスープを飲むと聞いたので入れました。ジジが食べても大丈夫で、北欧にも売っていて、映画でも何か白い固まりがおかゆに入っていたから! 出汁も出るし、ささみは消化にもいいしね! 食べてみたら、とろりんとしたミルクの優しさに癒される味〜。

はい! こんな感じ。記者は五月病で疲れたときには「落ち込むこともあるけれど、私、この仕事が好きです」なーんて思いながら、このおかゆを食べようっと。

料理・執筆=山川ほたる (c) Pouch
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

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