映画界の巨匠、奇才デヴィッド・リンチ氏。
主人公が野原で「切り落とされた耳」を発見するというセンセーショナルな物語の幕開け、田舎町に潜むドロドロとした闇を描いた代表作「ブルーベルベット」。そして社会問題・環境破壊・宗教・超常現象・宇宙など、様々な題材を盛り込んだ、大ヒットドラマシリーズ「ツイン・ピークス」。その独自の世界観により「カルトの帝王」とまで呼ばれる彼には、「映画監督」のほかにもたくさんの肩書きがあります。
脚本家にプロデューサー、俳優、ミュージシャン、そしてアーティスト。本日みなさまにご紹介するのは、リンチ氏の「アーティスト」である側面を垣間見ることができる展覧会、デヴィッド・リンチ展です。
6月25日から7月14日まで、渋谷ヒカリエ8階「8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery」にて開催されるという同展。
今回が2012年以来2回目の個展であり、工房の版画の機械と裸婦をモチーフに撮影した写真シリーズ「NUDE – ATELIER IDEM 2012」と、2012年以降のリトグラフ版画を中心とした近作が展示される予定とのこと。しかも嬉しいことに、入場無料なの!
かつては、画家を目指していたというリンチ氏。そんな彼が手掛けてきた作品は、絵画に写真、アニメーションに立体作品と、実に多種多様です。今回目にすることができるのはその中のほんの一部に過ぎませんが、この機会は氏の内部に渦巻く感性をダイレクトに感じたいという方に打ってつけかも。
ちなみにリンチ氏、2014年7月から10月にかけて、東京ミッドタウンにある「21_21 DESIGN SIGHT」で行なわれる企画展「イメージメーカー展」にも作品を出展予定とのこと。気になった方はぜひ、そちらも合わせて、足を運んでみてはいかがでしょうか。
参考元:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
執筆=田端あんじ (c)Pouch