【表参道ヒルズ】光浦靖子さんのブローチ展に行ってきた！ 繊細で緻密でめっちゃ可愛いぃ！ 喉から手が出るほど欲しくなったなりよ!!!

芸能界イチ「手芸」が得意な芸人といえばこの人、光浦靖子さん。 “「あの人にあげたら喜ぶかしら？」と一方的な思いを一針一針に込めた” 手芸歴34年の彼女が作るマスコット人形は、ザンネンなことに男性にはまったくウケなかったけれど、世の女性たちからは可愛いと大ウケ！

そんな彼女の作品集が今、東京・表参道ヒルズの「男子がもらって困る・子どもがもらって、そうでもない ブローチ展」にて22日まで展示されております。光浦さんの手芸作品が大好きな私（記者）も遅ればせながら拝見してきたのですが、もう、想像以上にピュアで可愛すぎて悶絶ものでしたわ。

・やっぱり女性に大人気！

まだ開場まもないのに、展示エリアはお客さんでいっぱい！　平日だからかもしれないけれど、このときは見事に女性しかいなくて、女性からの支持率の高さにスゴイと思いました。皆さん、食い入るように作品を観ていらっしゃいました。

・ジワリ…かわいすぎる作品集

うわあ……すごい。見た瞬間、思わず口から感嘆する言葉がポロっとでちゃうくらいにスゴイ。なにがスゴイって、まずは光浦さんの性格をそのまま作品に反映させたような、ジワリ感。そしてセンスの良い色使い、見事な造形ぶり、そして高い手芸スキル！　どれをとっても本当にスゴイよ。

・遊びごころたっぷり新作5点

今回記者が拝見した新作は5点。 光浦さんの解説を元に要約すると、ざっとこんな感じの作品です。

・みんな超大好きな肉球を付けたという「トラ（レース）」「トラ（イエロー）」
・キックボクシングのトレーナーにそっくりな「キリン」
・若輩者が手を出しちゃいけね〜なと思いつつ作った「富士山（クマ付き）」
・口をム～っとさせた「チンパン」

これらのフェルトマスコットがひとつずつ付いたブローチは、デザインも様々。めでたそうな富士山が表現されていたり、乙女チックなレースで縁取りされていたり、かわいいビーズやボンボンが付いていたりと、もう本当にキュンとするような可愛い作品ばかりなの！　ひとつひとつに異常なまでの愛情を感じます。

・超リアルなチンパンジー「チンパン」の作品

なかでも目を引いたのが、「チンパン」の作品。口の形がウーッと発音したときみたいになっていて、皮膚のシワも再現されて、なんだかやたらとリアル。光浦さんの解説によると、「人工授精で生まれて人間を親だと思ってる子」なんだそうな。このリアリティは、光浦さんの母性本能が投影されていたからなんですね！

・ひとつひとつに念を感じる!!

“ 行き場のない愛情と母性 ” を 込めたというだけあり、どれひとつとってもかなりの力作。このブローチを身につければ、ある意味、お守り的な存在になるかもしれない。ますます欲しい！　

・報われない愛、清らかな心がここにある

光浦さんが本展に寄せたコメントに書かれた “幼少期のエピソード” に思わずジワリときました。なんでも、子どもの頃に遊びに行ったおうちに、おばあちゃんお手製の “タバコの空き箱でつくった傘” や “空き瓶でつくった人形” があったそうで、友達が恥ずかしそうにしていたという。

それを見て光浦さんは「いらなモノからよりいらないモノが作られている」と異常に興奮したそうで、こういう大人になりたいと思ったのだとか。「報われない愛、清らかな心がここにある」と。まだ子どもだったというのに、なにこの鋭い感性！　なんだかちょっぴり自虐的なような、ピュアなような……ちょっとステキでしょう？

＊＊＊＊
もしも、ひとつあげる！　って言われたら嬉しくてひっくり返りそうだけど、ひっくり返ったってどれかひとつを選ぶなんてできないかもしれない。光浦さんの「念」も含めて全部欲しい！　としか答えられない。ずっと観ていると少女の頃に戻ったような気分になれる遊び心たっぷりの作品集。ストレスから解放されたいアナタはぜひご覧あれ。

参照元：表参道ヒルズ公式サイト
撮影・執筆=める