「おや? わたし眩暈でもしているのかしら、この家具、なんだか歪んで見えるんだけど…….」
いえいえ、決してあなたがどうかしてしまったわけではありません。イタリアの建築家、そしてアーティストであるフェルチオ・ラビアーニ氏が手掛けた1台のキャビネットは、そもそもこういう形状。まるで時空が歪んでしまったかのようなかたちをしているのです!
「グッドバイブレーションズ(Good vibrations)」と名付けられた彫刻のような同品は、すべて木製。左右に揺らぐ独特にして唯一無二のビジュアル、ふと目覚めた時これが視界に入ったら、まだ夢の中にいるかのような錯覚を覚えてしまいそう。
「ドルチェ&ガッバーナ」や「ミッソーニ」、「シトロエン」など、これまで数多くのトップブランドとコラボレーションを繰り広げてきた、ラビアーニ氏。類まれなるセンスとそれを実現させるための高い技術力なしでは、そういった偉業は決して成しえないでしょうし、「グッドバイブレーションズ」にもまた、同様のことがいえます。
一見デジタルで画像加工をしたもののように見えるのに、その実態は、この世に確かに、物体として実在するもの。誰もが2度見3度見せずにはいられない同品、しかしここで、ある疑問が。
しばしの間眺めているだけで感覚がどうかしてしまいそうになるのに、作っている本人はそうならなかったのでしょうか。個人的にはその点が、どうしても気になってしまうわっ。
参照元:Studio Laviani
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼ずっと見てたら酔ってきちゃったぉ……