記者は、年間400日はビール飲んでます。もちろん、今も飲んでます。ビール飲みすぎて数字がかぞえられなくなるくらい、飲んでます。だって、ビールは命の水なんだもん!
先日ご紹介した、ビールを愛してやまない人々の夢の祭典、ジャパン・ビアフェスティバル。その名古屋会場に行ってまいりました。
夏は、ビアガーデンをはじめとして、ビール好きにはたまらないイベントが盛りだくさん。でも、このビアフェスは他とはちょっとレベルが違います。なんと、100種類以上のビールが、入場料だけで飲み放題! 肝臓に余裕があれば、全種類をコンプリートしちゃってもいいのよ! こちらのビアフェス、9月13日、14日、15日と横浜でも開催されるんですよ。
■ ビールって、こんなに種類があるんだ!
真夏の太陽の下で飲むビールは格別。だけど、ビアフェスが開催されるのは室内なんです。ちょっと物足りなく感じるかもしれないけれど、ビールをしっかり味わうなら、断然室内です。炎天下だと汗をかくので、必要以上にグイグイ飲んでしまって、気がついたら酔っ払っているんですよね。それでは、せっかくのクラフトビールの味わいがわからなくなってしまいます。
会場に入って、試飲用のグラスを受け取ったら、公式ガイドブックを手にぐるりと一周してみましょう。
こちらのガイドブック、各種クラフトビールの種類について、色、味わい、アルコール度数や歴史まで詳しい解説がついている、超お役立ちな一冊。ビール好き必携の永久保存版です。
喉の渇きを潤すには何がいいだろう? スタッフさんに「とりあえず1杯目!」のオススメをチョイスしていただきました。地元名古屋の「Y.MARKET BREWING」から、「ホップセダクションセッションIPA」という、ホップの香りが高いものを。
ワイングラスのような形状の「ベストアロマグラス」に注がれるのは50ml。レモンのようなさわやかな香りがツンとして、ふわっと消えます。このさわやかさがホップの香りなのだそう。ビールを香りで楽しんだことって、今までなかったかもしれない! 後味もすっきりドライ。エンジンかかってきたぞー! またたくまに飲み干して、次、次。
北海道の「大沼ビール」の「ケルシュ」と「アルト」を飲み比べ。こちらはドイツ発祥のジャーマンエールで、アルトの方が褐色です。でも、色ほど苦味はありません。
「日本クラフトビール」から「Tokyo Blonde」と「Tokyo White」を。Tokyo Blondeのほうは、日本でよく飲まれるピルスナータイプ。すきっとしたホップの香りがとっても夏向け。Tokyo Whiteは、やや白濁タイプでどしっとした酵母の香りが効いています。
「黒ビールの両極端をチョイスして!」とスタッフさんに無茶を言うと、「ティー・ワイー・ハーバーブルワリー」から真っ黒でチョコのような香りがする「インペリアルスタウト」と、「郡上八幡麦酒こぼこぼ」からアッサリ爽やかな「こぼこぼエール ブラウン」。同じビールとは思えません。
「ちょっと面白いのがあるよ」とオススメしてもらった「横浜ビール」の「ピートラガー」は今会場イチの変わり者! クセの強いピートモルトを使っていて、アイラウイスキーのようなスモーキーな香りがガツンと鼻腔に抜けていきます。目が覚めるほどビックリ。
■ 色も香りも新しい! ちょっと変わった材料のビールたち
続いて、変わった材料を使ったビールも試してみましょう。1回の試飲が50mlなので、何杯でも試せちゃう!
京都でしか飲めない「一乗寺ブルワリー」。「ビールが苦手な人のためのビール」を作るという新しい発想から生まれたのは、はっさくを使った黒ビール「ハチクロビール」や、京都名物八ツ橋の香りそのままの「シナモンビール」。
柑橘系と黒ビールのコラボだなんて、ちょっと想像がつかないでしょ? ビールだと思って飲むとビックリ、でも、カクテルだと思うと美味しい。いろんな材料でビール作りにチャレンジしている、挑戦的なビール工房なんです。
「宮崎ひでじビール」からは、トロピカルカクテルのようなきれいな色のビール! 紫芋を使ったこのビール、ふんわりお芋の香りがしました。
記者とカメラマンのイチオシは、御殿場高原ビールの「御殿場コシヒカリラガー」です! えっ、コシヒカリ? それってお米でしょ? そう思うんですけど、ぜひ一度ご賞味を。口当たりは日本の大手メーカーのビールとそれほど変わらない。ふつうに美味しいよ、でも地味かも? と思っているところで、ふわっと香ってくるのは……おせんべいだ! お米だ! いろんなビールを試飲しまくってテンションがあがっている舌に、突然訪れる上品な和の香り。日本人の舌は、お米の香りと味わいに無条件で安心する性質があるのかもしれませんね。
■ ビアフェスはこうやって楽しもう!
今回参加して感激したのは、協会のスタッフさんたちがとてもビールに詳しい! 歩くビールの生き字引。そして親切なんですよ。現地に行ったらどんどん質問して、お気に入りの1杯を探すお手伝いをしてもらっちゃいましょう!
ビール工房の方が直接現地までいらっしゃっているブースでは、職人さんたちが、どれだけビールに情熱を注いでいるかを直にお伺いすることができます。それに耳を傾けながらいただくビール、よりいっそう大事に味わおうという気になるものです。
会場ではビアコンペの審査員資格を持つ「ビアジャッジ」の方と一緒に会場を巡る「テイスティング・ツアー」もあります。時間が合わなくて泣く泣く断念したけど、記者も参加したかったよー! 横浜に行かれる方は、ぜひビアジャッジの解説を聞きながらビールを楽しんでみてくださいね!
ビアフェス横浜2014
・9月13日(土) 14時00分~18時00分
・9月14日(日) 12時30分~16時30分
・9月15日(月) 12時30分~16時30分
場所:横浜港「大さん橋ホール」
前売券:4,600円、当日券:5,000円(税込:ベストアロマグラス付き)、フード券付前売券:5,500円(税込:ベストアロマグラス・フード券1000円分付き)
参照元=クラフトビア アソシエーション 日本地ビール協会
執筆=綾部 綾 / 撮影=高島 望 (c)Pouch
▼ スタッフさんがみんな親切なんだわ~
▼ ベストアロマグラスはプチプチにくるんでお持ち帰りできます。お家でもビールを楽しんでね!
▼ ビールに合うフードも! これぞ夢の祭典。
▼ あーもう、幸せ!
▼ 美味しくないビールは、世の中の敵なんですぞ!