みなさま、石川県南部で生産される、九谷焼はご存じですか? 日本を代表する色絵陶磁器といわれてはいるものの、おそらく一般的なイメージは「普段使いには値段が高そう」とか「もっと上の世代の人たちが好みそう」といったところかと思われます。
ところが今、モダンなテイストを加えた九谷焼が登場し、海外からも熱い視線が注がれているんです~!
その話題の九谷焼を作っているのは、明治12年創業の上出長右衛門窯。手描きの伝統を守りつつ、ユニークで斬新な絵柄の九谷焼を世に送り出している窯元です。2010年には、世界的なデザイナー、ハイメ・アジョンとコラボ作品を手がけたことでも話題になりました。
そんなハイセンスな作品の数々は、海外の人たちにもすこぶる人気。長右衛門窯が60年間描き続けているという「吹笛」のモチーフに、ベースやラジカセを持たせてみたり、はたまたスケートボードを乗せてみたりと、遊び心がいっぱい!
サーフボードに乗った人形の箸置きなど、他にもユーモアにあふれたテーブルウェアがいろいろ揃っているのです。
Twitter上には、
「伝統とモダンが融合していて美しいね」
「素晴らしい職人技だなぁ」
「とってもステキ!」
「この箸置きほしい~」
などの声が海外から寄せられています。
職人さんたちの手によって、一つひとつ丁寧に生み出された作品は、とっても味わい深くて温かみが感じられるものばかり。比較的手が届きやすい価格であることも魅力です。
日本の伝統的な工芸品って少し取っつきにくかったりするけれど、海外での評価を聞いて、改めてその良さに気付かされることってありますよね。新しい感覚を取り入れつつも、守るべきものは守る。そんな長右衛門窯の作品は、今後も要チェックです~!
参照元:Twitter(英語), 上出長右衛門窯
執筆=沢野ゆうこ(c)Pouch