記者は無類の明太子好きである。パスタ屋に行けば明太子パスタ、うどん屋に行けば明太釜たまうどん、おにぎりなら明太子おにぎりを無意識に選択してしまうくらい好きである。
と、言っているにも関わらずバッチリ見逃していました! 「明太子のつけ麺店」があるってことを! ということで池袋駅東口より徒歩3分の場所にある「元祖めんたい煮こみつけ麺」店に早速行って参りました!
【ラーメン屋に感じられない日本料亭のような店内!】
場所はラーメン激戦区である池袋駅東口より徒歩1分。ネオン輝く繁華街に、あえての黒地看板に赤文字で書かれた「元祖めんたい煮こみつけ麺」の店名がギラリ。なんとも強面なラーメン屋だと思いきや……。
またラーメン屋ならではの「いらっしゃああせぇぇえい!」という威勢の良い声が響くのではなく、「こんばんは」と割烹姿の男性店員に声をかけられます。さらに店内BGMはお琴。想像以上に店外と店内のギャップにやられます。
【博多の老舗料亭が生んだこだわりの明太子つけ麺】
そもそも、このお店は福岡にある明治創業の明太子料理専門店「元祖博多めんたい重」という料亭が元。長年数多くの明太子料理をうみだした結果、2012年に「元祖めんたい煮こみつけ麺」が誕生。伝統の味を受け継いだこのつけ麺は発売と同時に大人気商品となり、昨年の2013年の12月に満を持して博多から「元祖めんたい煮こみつけ麺」のみでラーメン激戦区池袋に登場したのです。
【相当の自信アリ!? メニューを見て二度驚く!】
唯一ラーメン屋らしいところと言えば『券売機でラーメンを購入する』でしょうか。と言っても、“普通のラーメン屋” と言う部分はここだけ! 誰しも入口に設けられた券売機を見て二度驚くこと間違いなしなのです!
・その一、つけ麺の種類はわずか一種類のみ!
券売機のメニューは大きく分けて三種類。白米、ビール、そしてつけ麺。つけ麺は、醤油や味噌味等ではなく、店名と同じ「元祖めんたい煮こみつけ麺」のみ。量を100g・200g・300g・400gから選ぶことが可能です。
・ その二、値段が高い!
なんとこの「元祖めんたい煮こみつけ麺」値段は一杯1280円! ラーメンとしては破格なお値段ですが、よくよくメニューボタンを見ると「最高級」の文字が。ちょっと躊躇してしまいそうなお値段だけど、高級感漂う店内の雰囲気やメニューをこれ一品で勝負しているという自信の高さに魅了され迷う事無く購入! (※ちなみに400gは1560円なり)
【念願の最高級の明太子つけ麺が堂々登場!】
これまた品のあるルイボスティーを出され待つこと数分。念願の「元祖めんたい煮こみつけ麺」が登場! フタ付きの土鍋に入った浸けダレを手前に、そして奥に麺の盛られた器を置いた縦の状態でお盆が置かれます。お盆を縦にすることで食べやすいというお店からの配慮なのだそう。
【いざ実食! のののッ濃厚でござる!】
さっそく、土鍋の蓋を外すと〜湯気がふわぁっとあがり、同時に明太子の良い香りがしてきます! 明太子のツブツブが溶け込んでいるスープはトロリとしており、モッチモチの太麺によく絡む〜!
ズルルッと豪快に頂きますと、想像以上に味が濃厚! しかも濃厚の元になっている成分は明太子だけではありません! 一緒に煮込まれたトマトや椎茸など10種類以上の野菜からとれたコクと、明太子独自のコクが混ざり合い、旨味成分たっぷりのスープが口一杯に広がるのです! 明太子独自の生臭さは一切ないものの、明太子の風味がしっかりとしたスープを堪能できるのです。
【ぬるくなってきた時こそ、つけ麺の醍醐味!】
麺も終盤になってくる頃、徐々にスープがぬるくなってきます。しかし、この温度変化こそつけ麺の醍醐味! 冷めてくることによって明太子スープの味は凝縮され味が濃厚になり、舌もスープの熱さから解放されよりいっそう味に敏感になってきます。ここで投下するのが、白米!
レンゲでご飯をすくい、明太子スープにつけ込んで頂くと……間違いなく美味!! ちょっと濃くなりすぎて塩辛かったスープも、まっさらな白米と同時に食べる事で辛さもマイルドになり、明太子の味をぐっと感じることができるのです! やはり明太子はご飯に最高に合う事を実感。麺も食べちゃったけど、ご飯も簡単にペロリ。個人的には麺よりも白米の方にハマりました。
【〆は割り下でグビリッと飲み干す】
残りわずかとなったスープに、割り下を入れてスープを一滴残らず堪能。途中「秘伝の辛みだれ」という辛みの強い辛子明太子の薬味を加えて味の変化を楽しみつつ、最後までぐびりと飲み干しました。
濃厚な明太子スープを麺・白米・割り下の三段階で堪能出来て幸せ〜だけどお腹が苦しいッ! と言うときにありがたいのがこのお店。最初にもお伝えしましたが店内はゆったりとした日本料亭のような雰囲気。お店が混んでない限りは、お店でゆっくりしやすい環境なのでしばし食休み出来ました。ふぅ。
以上、意外とありそうでなかった明太子のつけ麺「元祖めんたい煮こみつけ麺」をご紹介いたしました。ご飯も麺も堪能したい女子の方はつけ麺を200gと小ごはんを注文すれば丁度良いかも! ぜひお試しくださいませ〜!
【店舗情報】
元祖めんたい煮こみつけ麺
住所:東京都豊島区南池袋1-21-5 第7野萩ビル 2F
電話番号:03-3984-3330
営業時間:9:00〜翌3:00(売り切れ次第閉店!)
定休日:無
ホームページ:元祖めんたい煮こみつけ麺
撮影・執筆=百村モモ (c) Pouch
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