一見、何のへんてつもないフツーのイス。だけど、よくみると気が付くはず。なんと、2本しか脚が付いていないの! 「そんなイス、座ったら倒れちゃうでしょ!?」と思うのは当たり前。だって実際のところ、倒れないように頑張って座るイスなんですから!
【あえて不安定にした理由とは?】
パリを拠点に活動するデザイナー、Benoit Maltaさんが手がけた2本脚のチェア「Inactivité」は、そもそも自宅や仕事場など、生活の中で自然にエクササイズが取り入れられるように作られたもの。固定した姿勢を取り続けるのを避けるため、あえて“耐えられる不安定さ”を実現したといいます。
長時間イスに体を預けて座りっぱなしでいることの健康リスクが、いろいろな研究によって示されている昨今。常に姿勢やバランスに気を使いながら座らなければいけない2本脚のデザインは、理にかなっているようです。
【エクササイズできるうえにオシャレ】
しかも、座りながらエクササイズができる点ではバランスボールと共通しているけれど、フォルムの美しさからいうと、ダントツこちらのチェアの方が優れていることはいうまでもありません。太ももやふくらはぎも引き締まりそう~!
【長時間座れるのだろうか】
ただし、「ほぼ空気イスの状態と変わらないのでは……!?」との疑問も浮かぶ同チェアに、すまし顔で座っていられるのはほんの数分なのかも。実際の座り心地を確かめてみたくなりますよね。
座っている間もラクしたくないという、きわめてストイックな方におススメしたい同作品。気になった方はBenoitさんのサイトをぜひチェックしてみて!
参考:Benoit Malta
執筆=沢野ゆうこ(c)Pouch