みなさんが最後に「マック行こ!」と言ったのって、いつですか?
記者の場合は、大学生のとき。食事はもちろん、時間をつぶす、友達とおしゃべりする、試験勉強や課題をやっつけるなど、いろんな場面で頼りにしていた青春の場所、マクドナルド。
しかし、大人になっていくなか、収入も知識も増え、選択肢が増えてくる。すると、「マックか……」って、少しためらったりもする。ちょっと窮屈なイスとテーブルや食事というよりスナックみたいなフードが、気になる。少しずつ、足が遠のいて……。
でも! ご無沙汰だった人もマックにまた行きたくなる、新たな展開が!! 全国に約100店だけ存在する別バージョンのマック、「McCafe by Barista(マックカフェ バイ バリスタ)」がなかなか良いらしいのです。カフェ感を強く意識したこの業態、店の雰囲気からコーヒーやスイーツの出来など、いろんな部分で完成度が高いのだとか!
ってことで実際に調査。記者が青春時代(10年前)に親しんだノーマル・マクドナルドとどう違うのか、値段・味・居心地の良さなど、あえてスタバと比較しながらご紹介いたします。
【マクドナルドvsスターバックス】
《調査方法》
「洗練」の2文字が似合う場所、ということで表参道にある店舗にて比較調査(マックは「マックカフェ バイ バリスタ原宿表参道店」/スタバは「東急プラザ表参道原宿店」)。カプチーノとケーキを注文し、店内で飲食。そのままPCで作業を一時間行い、客が混み始めた時の雰囲気や居心地などを調べました。
●1回戦:値段比較 〜カプチーノとケーキを注文してみた〜
マック:カプチーノ(S)247円とダブルベリーケーキ(299円)
スタバ:カプチーノ(S)330円とクッキークリームチーズケーキ(500円)
見てのちいり、圧倒的にマックの方がお財布に優しい! ちなみにマックカフェのケーキは17時頃訪れたところ、残りはたった1個でした。
●2回戦:味比較 〜意外な結果に…?〜
ともに一番少ないサイズを注文して飲んでみたところ、量・味どちらもさほどの差は無い気がしました。これならマックのカプチーノの方がオトクかも。
そうなってくるとケーキのお味はいかに? マックはケーキを注文すると、お皿に盛りつけてくれてさらに、デコレーションまでしてくれちゃうのです! 今回はお皿に英語で「Thank you」と書かれましたが、ネットの様子を見てみるとウサギや猫も書いてくれるみたい! なんて女子力の高いケーキなんだと見た目にウキウキ。(これを食べてる私も女子力高く見えちゃうんじゃない!?)
さて、味の感想ですが……軽い。バイキングのケーキを少しパワーアップした感じ。コーヒーを飲む前に、いつのまにか食べ終わってしまうような存在でした。
それに比べて、スタバのケーキはしっかりしている。ケーキを食べたいという気持ちをちゃんと受け止めてくれます。ケーキを味わい、コーヒーで流す。まさしく「コーヒー屋のケーキ」としての役割をしっかり果たしていました。
●3回戦:お店の雰囲気 〜BGMがポイントか?〜
調査中記者がもっとも気になったのは、店内のBGM。スタバの店内には居心地の良い音楽が流れており、落ち着く。自分の気分に悪い影響を与えません。
しかし、マックは大変危険。現在「妖怪ウォッチ」のプレゼントキャンペーンを実施中のため、BGMは全て妖怪ウォッチの音楽。「ようかい体操第一」と「ゲラゲラポーのうた」がループし続け、頭から離れなくなり、気がついたら「ゲラゲラポー♪」と口ずさんでいる始末。音楽が気にならない人や、自分の音楽プレーヤーを聞いている人には関係ないかもしれないが、記者はBGMが気になってあまり集中出来なかったよ。いろいろ台無しじゃないか……。
●4回戦:ノマドのしやすさ 〜混んできたその瞬間が勝負!?〜
ノマドといえばお店が混んできたその瞬間が勝負。混み始めると、「お席を先に確保してからご注文ください」とレジの方からアナウンスが聞こえはじめます。カップをもったお客さんが遊牧民のように、居場所を探し始めたこの時、自分のカップをチェックすると頑張ればすぐに飲み終わる量。しかし、まだまだゆっくりしたい……! 自分の欲と罪悪感で、もやもやタイムが発生します。
しかし、今回訪れたマックではそういった“もやもやタイム”は生じません。マックは店内が広くカウンター席、テーブル席が充実しているため、混んできたとしても座れないということはまず無いのです。逆にスタバは席数が少ないため、もやもやタイムがある程度継続し続けます。
ちなみに電源席は両者ともに備えていますが、この両店ではマックの方が多かったようです。
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以上、比較結果でした。個人的には、値段と長居のしやすさで「マックカフェ バイ バリスタ」の方がいいなと思いました……音楽以外は。ゲラゲラボー。ともあれ「マックか……」とならないこの進化した“McCafe by Barista(マックカフェ バイ バリスタ)”、みなさんも体験してみてはいかがでしょうか。
【参考】マックカフェ バイ バリスタ, スターバックス コーヒー ジャパン
撮影・執筆=百村モモ (c) Pouch