アマゾンと聞いて、想像するモノといえば? 人間や牛を飲み込むこともあるという獰猛な大蛇「アナコンダ」に、鋭い歯をもつ肉食の淡水魚「ピラニア」などでしょうか。
意外にもブラジル・アマゾナス洲の町中は近代的ということですが、町を出ると熱帯雨林が生い茂る神秘的な光景に出合えます。見たことのない生き物に巨大な植物たち。何もかもが新鮮で、驚きの連続……!
国内からだと飛行機で1日以上かかるアマゾンが、今なら上野で体験できちゃうんです。6月14日まで国立科学博物館で開催中の「大アマゾン展」の様子を、一緒に探ってみましょう。探究心を掻き立てられること、間違いなしですよ!
【アマゾンって?】
漠然と知っていても「アマゾン」を的確に答えられる人は少ないかも。アマゾンとは、世界最大規模の熱帯雨林と多様な動物が生息する南米のアマゾン川流域のことです。アマゾン川は、ブラジルを中心にペルーやボリビアなどにまたがり、全長約6500キロ。世界最大の流域面積を誇ります。
白い「ソリモンエス川」と黒い「ネグロ川」が合流する地点は、自然界の神秘を感じずにはいられません! ぜひ会場で、その光景を確かめてみて。
そんなアマゾンは、動植物の宝庫。ここでしか見られない生物は、わたしたちの想像をはるかに超える大きさだったり、色合いだったりします。例えば、素人には捕まえられそうにない巨大カブトムシやカミキリムシなどの昆虫に至っては、なんと地球上に生息する種の4分の1に当たる100万種以上がすんでいるのだとか。
アマゾンには、動植物が暮らしやすい環境が整っているんですね。
【大アマゾン展の見所】
会場内には、動物のはく製や標本、巨大魚や危険な魚には虫類の模型など、アマゾンに生息する動植物など約400点を展示しています。ジャングルをかき分けながら、アマゾンを探検しているかのような気分に浸れるダイナミックな「4Kシアター」は必見ですよ!
個人的にとても気に入ったのが、3D映像で生物のリアルな様子やバードウォチングなどが楽しめる、体験型マルチメディアガイド「アマゾン冒険ガイド」。画面上に現れる生物たちはかなり本格的で、まるでアマゾンを歩いているかのよう。別料金(600円)になりますが、オススメですよ!
【実際には遭遇したくないけど、可愛くてキレイな危険生物たち】
美しい羽をもつ蝶や蛾も素敵でしたが、記者が感激したのは危険な生物たち。実際に遭ってしまったら怖そうだけれど、展覧会なら安心。モフモフの毛並みがなんともキュートながら猛毒をもつ「タランチュラ」に、尾部に毒のトゲのあるカワイイ顔した「ポタモトリゴン(エイの仲間)」、模様も色合いもセンスのよい「ドクガエル」など、毒をもつ危険な生物たちはなかなか魅力的。
バラのトゲのように、キレイな生物たちの「毒」や「トゲ」も、自分自身を守る武器なのかもしれません。それでもなんだか、惹かれてしまうんですよねぇ!
「大アマゾン展」を開催中の国立科学博物館は、桜の名所としても知られる上野公園内にあります。今ならお花見もできて、一石二鳥!
博物館の近くには美術館や動物園、雰囲気の良いレストランなどもあるため、デートにも最適です。入場料は1600円(一般)、「金曜限定ペア得ナイト券」は男女問わず2名で2000円(17:00〜20:00)。開館時間は9:00〜17:00(金曜日は20:00まで)。
女性目線の楽しみ方をお伝えしましたが、男性なら誰もがワクワクしそうな本展。彼と一緒に、ちょっとした冒険気分を楽しんでみてくださいね!
取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch
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