映画では、混雑した空港の中を走って泣きながら恋人の姿を探したり、大好きなのに会えない相手に10年ものあいだ毎日手紙を書きつづけたり、ものすごい美人な同級生と男の子を奪い合ったりします。しかし、残念ながらリアルな人生は、そこまでドラマチックなことがそう毎日あるわけではありません。
今注目せれている韓国人女性アーティスト、Puuungさんのイラストは、そういった劇的でアグレッシブで燃え上がるような愛ではなく、日常の延長にあるような何気ないしあわせや愛の形を描いています。
【若いカップルとねこのしあわせな暮らし】
たとえば、いっしょに台所でごはんをつくったり、ソファでくつろぎながら髪の毛を結んでもらったり、部屋を真っ暗にしてポップコーン片手に映画を楽しんだり……。
今回ご紹介するPuungさんのイラストの場面は、ほぼすべて室内。同棲しているのか、それとも新婚間もない若いカップルと、なんとなくいつも近くにスタンバイしている茶色いねこが登場します。
オレンジや茶色や黄色など、あたたかみのある色を使ったほっこりテイストな仕上がりは、見ているだけでしあわせのおすそ分けをしてもらえそう。
【「どんなひとにも愛との関わりがある」】
オンラインギャラリー「GRAFOLIO」には、この作品についてPuuungさんのこんな言葉が。
「どんなひとにも愛との関わりがある。しかし、愛は日常生活の中で簡単に見過ごしてしまう。だから私は、日常生活の中の愛の意味を見つけ出し、それを作品に投影した」
【夜景もいいけどおウチが1番】
夜景が綺麗な最上階のバーカウンターで、ちょっといいアルコールをたしなむのもいいんだけど、こういう日常生活の延長にあるしあわせってたまんないよなぁ! って思ってしまうのは記者(私)が魔の30代に突入したからなのでしょうか?
まだ夢も希望も選択肢もあるピチピチした若者の意見もぜひ聞きたいところです。
参照元:GRAFOLIO、Facebook
執筆=黒猫葵 (c)Pouch
▼それではPuuungさんの描く世界をご堪能ください!