未曾有の大災害、東日本大震災が起こったのは、2011年。
4年が経過した今もなお、災害対策は万全。「避難用リュックはもちろん、水も食糧もしっかりと備蓄している」という方は、一体、全国にどれくらいいるのでしょうか。
“水” の安全性や選び方、活用方法を改めて考え直すことを目的とする「水を考えるプロジェクト」は、9月1日の「防災の日」にちなんで、 “生活者” と “水” についての意識・実態調査を実施。
この調査によって、各都道府県ごとの災害対策への意識には大きな差があることが明らかになったのです。
【都道府県によって全く異なる結果に!】
全国47都道府県、10代から60代の男女4700名を対象に行った調査結果によれば、都道府県によって、災害対策についての意識に大きな差があることが明らかに。
首位県と下位県では、なんと意識に2倍以上の違いが生じてしまったのですっ!
【特に災害対策をしていない都道府県ランキング】
1位 佐賀県 61.0%
2位 鹿児島県 56.0%
同率3位 福岡県 55.0%
同率3位 長崎県 55.0%
【なぜか九州勢が上位を占めるという結果に】
み、見事なまでに、九州勢ばかり。数字だけみるとこれら4県は、「2人に1人が災害対策を行っていない」という状況。
【最も意識が高いのは千葉県】
一方で同ランキングにおいて最下位だったのが、千葉県(19.0%)。次いで静岡県(23.0%)、宮城県(24.0%)は、全国平均39.1%という結果を上回っており、災害対策への意識が非常に高いことがうかがえます。
【「東日本大震災を経験したか否か」で差が生まれたのかも?】
意識している人が4割の佐賀県に対し、8割の千葉県。2倍以上の差はやはり、これまでの体験から生まれているのでしょうか。でも九州だって土砂災害に台風と、災害が少ないわけではないはずなのですが……。
【実際に行っている災害対策ランキング】
1位 水を備蓄している
2位 食糧を備蓄している
3位 日用品を備えている
4位 避難時持ち出し用のグッズを用意している
5位 家具の固定
【3人に1人が「水を備蓄している」と回答】
全国的に多数を占めたのが、「水および食料の備蓄をしている」という声。水の備蓄に関しては、調査対象者の3人に1人が「行っている」と回答しているのですが、こちらの結果も都道府県によって差があるようよ。
【意識の高い関東圏、意識の低い九州・四国】
千葉県は53%で神奈川県は50.0%、東京都と静岡県は49.0%と、関東圏の意識は高め。一方で佐賀県(13.0%)・長崎県(17%)・山口県(18%)・島根県(19%)、以上4県は、水の備蓄を行っているのは5人に1人だけという結果に。
【あなたの災害対策は万全ですか?】
水は「飲む」という用途のみならず、「生活用水」としての使い道もあります。いざというときのため、あらゆる方法での水の備蓄は必要不可欠。4年前の出来事が遠い記憶になりつつある今だからこそ、この機会にもう1度、災害対策について考えてみてはいかがでしょうか。
参照元:水を考えるプロジェクト プレスリリース、水を考えるプロジェクト
画像:Pouch
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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