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「ピクサー展」へ行ってきた~! 500点のアートワークに大感動…ウッディやバズ、ピクサーキャラクターの秘密がわかるよ!!

2016年3月9日

イントロダクションスペースの終わり
[公開直前☆最新シネマ批評・イベント編]
映画ライター斎藤香が、映画関連のイベントに突撃取材。今回は3月5日から5月29日まで開催中の「ピクサー展」へ行ってきました! スタジオ設立30周年記念の展覧会は、ピクサーファンにとってはたまらないアートワークが500点も展示してあるのです!

では写真とともに「ピクサー展」を見ていきましょう。

【まずはピクサー30年分の歴史をサクっと!】

東京都現代美術館の企画展示室1Fと3Fがピクサー展の場所になります。美術館の入口入って、しばらく行くと左手にピクサー展の大きな看板があるのですぐわかります!

入口には音声ガイドもあり、25分で520円です。最新作『アーロと少年』でアーロのママの声を担当した安田成美さんがガイドナビゲーターです。

展示会場に入ると、最初は「ピクサー展」のイントロダクション。スタジオの成り立ちが写真、イラストとともに綴られ、これを見ればサクっとピクサーの歴史30年分が追えるようになっています。

ピクサーのロゴにもなっている「ルクソーJr.」もありました! ジョン・ラセターのデビュー作のキャラクターであり、今、ディズニー/ピクサー映画を見ると最初に必ず登場しますよね。

そしてラセターの名言を眺めつつ、この部屋を出ると、いよいよ作品ごとの世界へと入っていくのです!

【作品ごとに見せてくれるメイキング・オブ・ピクサーアニメ】

やはり最初は『トイ・ストーリー』の世界。

ピクサースタジオをビッグにしたのは『トイ・ストーリー』のシリーズ。ウッディとバズとオモチャたちが奏でる物語は、「オモチャが本当に動いたら楽しいのに」という子供の頃に抱いた夢を実現してくれました。それもとびきりチャーミングなキャラのオモチャたちが友情を築いていくというストーリーも良かったんですよねえ。

その作品の秘密がここには展示されています。

私たちが劇場で見るのは完成された『トイ・ストーリー』ですが、そこに至るまでのキャラの変遷もわかるし、数々のキャラクターのアートワーク、そしてイラストによるストーリーボードなど、感動します。「制作途中なのにこの完成度の高さはナニ!」みたいな。

何度も試行錯誤して完成品が作られることは理屈ではわかっているのですが、こうやってイラストなどで見ると改めてスゴイなあと。またそのイラストが、スケッチのように簡単に描いたものでも素晴らしくて……。

この『トイ・ストーリー』の部屋と同じように、作品ができるまでのアートワーク、ストーリーボード、ウレタン樹脂で作られたキャラクターの人形などが、作品ごとに展示されています。めくるめくピクサーの世界~。

各作品の部屋に入るごとに、「キャー、『カーズ』のマックイーンのイラストほしい」とか「『モンスターズ・インク』のサリーとマイクの人形持ち帰りたい」とか、「ここにあるイラスト全部、部屋に飾りたい!」とか、もうワクワク大興奮しちゃいますよ。

【ゾートロープ、短編上映、アートスケープに大感動!】

イラストなどの展示以外にも、この展示会にはちょっとしたヴィジュアルの仕掛けがあります。

『トイ・ストーリー』の4番目のゾーンに設置されているゾートロープ(回転のぞき絵)。これはアニメーションが開発される以前にあったアニメの前身的なものですね。静止している絵や人形を動いているように見せる器具です。

ウッディ、バズ、ジェシーなどがメリーゴーランドのように円形に数多く並んでおり、それがクルクル回っているのです。真っ暗な中に入ってみるので、色鮮やかでとってもキレイ! ぜひ実物をみてください。 

【ミニシアターでショートフィルムが見られます】

またピクサー映画を見たことがある人ならわかると思いますが、本編の前にショートフィルムの上映があるでしょう。そのショートフィルムをピクサー展ではいろいろと見ることができます。

ミニシアターが2つあるので、お時間あったらオススメ。ショートフィルムに登場するイラストの展示もありますよ。とてもかわいい!

そして3階に進んですぐ見られるのが「アートスケープ」これはゼヒ見てください!

これまでのピクサーの作品のイラストを動画にして大型スクリーンで見せてくれるのですが、演出が凝っていて、観客がその世界にグングン入り込んでいける3Dのような作りなのです。草をかき分けたり、街の上空からレストランへ入っていったり、楽しい! 15分の作品をループ上映していますから、途中から見てもOKですよ。

アートスケープを抜けると再び作品ごとのゾーンに入っていきます。

最新作『アーロと少年』(2016年3月12日公開)は最後に設置。恐竜のアーロやスポット少年のイラストがキュート。アーロはちょっとヘタレなのですが、やさしくて世界一かわいい恐竜なので注目です。

【おみやげショップも大充実!】

最後は、ピクサーファンがお楽しみのショップです。公式カタログはもちろん、文房具、雑貨(トートバッグ各種)Tシャツ、ポストカードなど様々。


ルートートさんが入っており、ロゴとアートイラストとイニシャルを選んでオリジナルバッグが作れる限定ショップもあります。買い過ぎちゃいそう、要注意です。

展覧会場を出たら、あなたはすっかりピクサーマニア!

1階出口を出たところに、『モンスターズ・インク』のサリーとマイクと一緒に写真撮影ができるスポットがあるので、記念写真も忘れずに。

■ピクサー展
開催場所:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好 4-1-1
開催期間:3月5日(土)~5月29日(日)
休館日:月曜および3月22日(3月21日、5月2日、5月23日の月曜日は開催)
時間:10時~18時(入場は閉館時間の30分前まで)
観覧料(税込):一般1,500円 高校・大学生1,000円 小・中学生500円
公式HPスタジオ設立30周年記念 ピクサー展

※掲載している情報やデータはすべて取材時(2016年3月)のものです
※掲載している写真はすべて同館の許可を得て撮影しています

(C)Disney/Pixar
取材&執筆=斎藤 香(C)Pouch
撮影=高橋明宏

▼ジョン・ラセター「ルクソーJr.」

▼ジェローム・ランフト ヨロコビ「インサイド・ヘッド」

▼ラルフ・エッグルストン「ウォーリー」

▼ジェローム・ランフト サリー「モンスターズ・インク」

▼ロバート・コンドウ(レイアウト:ジェイソン・カッツ、ジョン・サンフォード)「ビートボード:さよなら、アンディ」

▼ボブ・ボーリー バズ「トイ・ストーリー」

▼ボブ・ボーリー ウッディとバズ「トイ・ストーリー」

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