ブラジルでは、野生動物をペットとして飼うことは、法律で禁止されています。
しかし、同国の漁村に暮らす元レンガ職人、71歳のジョアン ・ペレイラ ・デ ・スザ(Joao Pereira de Souza)さんは、2011年以来、不定期に野生のマゼランペンギンと暮らしているのです。……って、一体どういうこと!?
【ペンギンの命を救った男性】
「Wall Street Journal」によってYouTubeに投稿された映像によれば、ペンギンの名前は、ジンジン(Jinjing)。
ジョアンさんとジンジンがビーチで初めて出会ったとき、ジンジンはオイルまみれになって、死にかけていたのだそう。しかしジョアンさんの懸命な看護によって、見事回復。元気になったジンジンでしたが、すぐには帰ろうとしなかったんですって。
【とうとう別れの日が】
やがて月日は流れて、いよいよジンジンがジョアンさんの元から旅立ちます。周囲の人々は「もう2度と戻らないだろう」と話していたそうですが、なんとジンジン、翌年から毎年ジョアンさんがいるビーチへと遊びに来るようになったそうなのです!
【交流は4年続いています】
パタゴニアからブラジルまで泳いで、4年間も来訪を続けているというジンジン。
動画に映る彼らの様子を見ていると、ジンジンはとてもジョアンさんに懐いているようで、膝に乗ったりすりすりしたりと、すごーく甘えん坊。ジョアンさんもまたそんなジンジンにメロメロのようで、「自分の子供のよう」に思っているのだとか。
【ええ話や……】
美味しいサーディンでもてなしてもらい、しばらくの間ジョアンさんと一緒に過ごした後は、再びパタゴニアへ帰る。
まるで “盆と正月の帰省” のように行き来を繰り返すジンジンてば、健気で可愛すぎる! 世にも不思議な、そして素敵な、「ペンギンの恩返し」。これからも2人の素晴らしい関係が、末長く続きますように!
参照元:YouTube / Wall Street Journal
執筆=田端あんじ (c)Pouch