人間は日々、進化しています。しかし体の部分によっては、退化しているところもある。
そのことを教えてくれているのが、Vox が YouTube に投稿している「Proof of evolution that you can find on your body(体から発見することができる “進化の証明” )」です。
【親指と小指をくっつけると表れる線】
たとえば手のひらを下に向けるときに使う、手関節の掌屈を行う「長掌筋(ちょうしょうきん)」。親指と小指をくっつける動作を行うと手首にまっすぐな筋が表れ、これを「長掌筋」というのですが、なんとこの筋肉を持たない人がいるとのこと。
【ないからって、落ち込まないで!】
「吉澤整骨院」ウェブサイトによれば、欠如している日本人の割合は5%くらい、欧米人になると20%くらいにのぼるのだそうですが、実は「長掌筋」がなくとも周囲の筋肉が代わりに働いてくれるため、あってもなくても特別に困らない筋肉なのだそうです。
【「耳を動かす筋肉」も退化していた】
また耳介(じかい)と呼ばれる、耳の穴から外側の部分を動かす筋肉「耳介筋(じかいきん)」。
動物たちが耳をピクピク動かしているところをきっとあなたも目にしたことがあると思うのですが、これは彼らが10種以上もの耳介筋を持っており、なおかつそれらがよく発達しているからこそできること。
人間はこの部分が著しく退化していて、「前耳介筋」「上耳介筋」「後耳介筋」の3筋がわずかに認められるのみ。それでいて神経支配が貧弱なので、他の筋肉を動かすことなく耳介だけを動かすことは不可能に近いんですって。
【「鳥肌」「尻尾」についても触れているよ】
これらのほかにも、寒さや恐怖を感じた際に身体の毛が収縮し、毛幹を立てて鳥肌状態をつくる筋肉「立毛筋(りつもうきん)」や、母親のお腹にいる間に生じ、ほんのわずかな期間を経てその姿を消してしまう「尻尾」についても、この動画では言及しています。
詳しく知りたいというあなたはぜひ参照元からチェックしてみてくださいね。あ、そうそう。一応言及しておきますが、親指と小指をくっつけてみた結果、記者(私)の手首には「長掌筋」、存在していたよ!
参照元:YouTube / Vox、吉澤整骨院
執筆=田端あんじ (c)Pouch