隣の芝生は青い。これは「他人のものはなんでも良く見える」という意味であり、似た言葉に「隣の花は赤い」などがあります。
本日みなさまにご覧いただきたいのは、まさにこの状況を表現したアニメーション作品『Be grateful for what you have!(自分が持っているものに感謝をしよう)』。
「Bright Side」がFacebookに投稿するや否や、またたく間に注目を集め、現在再生回数1億1千万回超えを果たしている作品です。
【みんな誰かがうらやましい】
「ヘリコプターが欲しいなあ」
そう思いながら、上空を行くヘリコプターを羨望の眼差しで見つめるドライバー。そんなドライバーをすぐ隣で見つめていたのは、オフロードカーのドライバー。スーパーカーのドライバーを「夢の車に乗っていていいなあ」と、羨ましく感じていました。
しかし! そのまた隣でオフロードカーのドライバーを見つめていた人がいたのです。青い車を運転していたドライバーは、オフロードカーを欲しいと思っており、オフロードカーのドライバーを羨ましくみていたのです。
【そして “うらやましい” は続く】
さらにその隣のドライバーは、青い車のドライバーを「新車でいいなあ」と見つめ、そのまた隣にいた自転車の男性は、「自分に車を持つ余裕さえあればなぁ」とぼやく。そしてそんな彼を見ていたまたまた隣の歩行者は、こう願うのです。
「自転車が欲しいなあ」
【ラストシーンまで目が離せない】
「うらやましい」の連鎖はここで終わる。そう思った次の瞬間、カメラのアングルはガラッと変わり、映し出されたのは車いすの男性の姿。彼は道路を歩く歩行者を見て思います。「あの人は自分が行きたいところに行けて、いいなあ」。
【視聴者の声】
観終わった瞬間、ふと、自分がいる “今の状況” を見つめ直したくなる。深く考えさせられるこの作品には、続々コメントが寄せられておりました。
「ヘリコプターを運転している人は、なにを欲しいと思っているんだろ」
「たぶんプライベートジェット。そしてそれを持っている人は、宇宙船を欲しいと願うんだろう」
「きっとみんなが誰かを妬ましいと思っているけれど、実はみんなそれぞれが、その人にしかない才能を持っていたりするんだよね」
「わたしたちのほとんどが、今あることに感謝することを忘れてしまっている」
「車いすの人で終わるっていうラストは、好きではないわ」
「ラストシーンに注目する人が多いようだけど、そこはポイントじゃない。考えることができ呼吸することができる車いすの男性もまた、この流れの中に含まれている1人」
みなさんはこの作品を観て、何を思ったでしょうか。必要としているものはすでに、手の中にあった。そう気がついた人も、少なくないのでは?
参照元:Facebook / Bright Side
執筆=田端あんじ (c)Pouch