そんな危うく忘れかけた思いから生まれたのが、今回ご紹介する脈拍でスピードやアニメーションをコントロールできるミュージックビデオ。「#AlmostForgot」というアプリを使って、自分の脈拍とビデオをシンクロさせて楽しむ、というものです。
こちらはグラミー賞ノミネートアーティスト・J.Viewzさんのプロジェクトの一環として開発されたもの。音楽はもちろん、映像やデザイン面でも評価の高いアーティストの手による作品が、自分のハートビートにあわせて自在に姿を変えていく……これ、ちょっと楽しそう!
さっそくiPhone版のアプリをゲット、実際に使用してみました。スマホのカメラの部分に人差し指の腹を当てて、脈を測りながら音楽を聴くと……こんな感じに。
【アンダー60はスローテンポ】
挑戦したのが午前中だったせいなのか、それともテンションが低かったのか、記者(私)の脈は50〜60をうろうろしてたため、音楽とアニメーションはゆったりまったりのスローテンポでした。眠たいのがばれています。
画面に現れたミュージックビデオのアニメーションは、不思議な世界観と優しい色使いで和みます。途中にはまっくろくろすけのような子や、カオナシのような不思議な生き物が登場しました。
【致命的な難点?】
しかし、致命的な難点が。iPhoneに脈を拾い続けてもらうのが超難しいんです。
強く押し付けてみたり、反対の手を添えてみたりといろいろ試行錯誤をしてみたけれど、少しでもポジションがずれても、というかずれてなくても音楽が途中で止まってしまうのだ(泣)
【iPhoneを説得しながら】
音楽が止まると、まっくろくろすけみたいな子も目をつぶって眠ってしまいます。お願い、起きて! っていうかiPhoneしっかり脈を拾ってくれ!
そのように祈ったり説得したりする必要があるので、音楽を楽しむどころではなくなってしまうのです。すごくいい曲なので最後までノンストップで聴きたいよ〜!
途中で脈が完全に止まり自分のiPhoneに「お前には脈がない。つまりお前はもう死んでいる」認定をされてしまったという結果に。
【ネットの反応は?】
ネットの意見も集めてみまると、コンセプトとアイデアは素晴らしいけどやはり音楽を止めずに指の位置をキープするのにみなさん四苦八苦していたようです。
「脈を測る用にいいかも」
「うまくできないんだけど? なんで?」
「できなかった。もっと明るいところでも試してみたけど、指の位置は正しいはずなのにできなかった」
「素晴らしいコンセプト。このアプリはiPhoneの可能性をまたひとつ広げたと思う。アニメーションと音楽も美しい。ただフラッシュのせいで指が熱くなってしまうのはあまり良くなかった。やや不安定なのも残念だが、とてもエキサイティングだった。アプリ改善に大いに期待してる」
「ゆっくりなペースで挑戦しただけだけど、うまくいったよ」
【偶然コツを発見したよ!】
少し時間をおき再度試してみると、偶然うまくいくコツを発見! あまり指に力をこめずにカメラにそっと添わせると、iPhoneがちゃんと脈を拾ってくれました。
諦めモードで体の力が抜けていたのが逆に良かったのかも。結果、最後まで曲を楽しむことができました。踊ったり、走ったりしながらやりたい! これは楽しいぞ。ぜひ挑戦してみて!
参照元:YouTube / J.Views、iTunes Preview
検証・撮影・執筆=黒猫葵 (c)Pouch
▼脈拍でコントロールするMVを体感できるアプリ
▼脈拍が50台。恐るべし午前中
▼iPhoneよ、脈を拾ってくれ!
▼力を入れすぎるとうまく行かない
▼午後に再挑戦したら100台を記録! 午後の方がアップテンポでした