象のうんこ……なんともインパクトのある響きですが、現在北海道のおびひろ動物園で6月30日まで開催中なのが「象のうんこがアートに生まれ変わる!! 象×UNKO=Artあ~と展」。
複数のアーティストの象糞紙を使った作品のほか、「NPOアフリカゾウの涙」の協力のもと、絶滅の危機にある象の現状についての展示がされています。
【象の糞から紙が作れる!】
今回のアート展を主催しているのは、日本で唯一独立して象糞紙作りを行っている「象のUNKO★elephant paper」こと、中村亜矢子さん。11年半の間、宇都宮動物園の職員として働き、そのうちの8年間は動物園内で象糞紙制作を行ってきたという経歴の持ち主で、今回のアート展はクラウドファンディングを成功させての開催となります。
それにしても、象の糞から紙が作れるだなんてこと、いま初めて知った人も多いのでは?
【象が置かれている環境】
いっぽうで現在、象牙目的の密漁が主な理由でアフリカゾウが15分に1頭のペースで殺されているといいます。象牙は象を殺さなければ取ることができず、日本は象牙の消費国です。
このアート展の狙いとしては、アートの力で象牙や密猟に興味がない人にも象の現状を伝え、気軽に楽しみながら象が現在置かれている状況を知ってもらうところにあるのだそう。
モットーは「象を殺さないと取れない象牙より、生きていないと絶対に取れないうんこの方が価値があるに決まってる!」。“象のうんこ”というインパクトを武器に、興味を持った人が環境についても考えるきっかけができれば素敵ですね。
【全国を巡回予定】
「象のうんこがアートに生まれ変わる!!象×UNKO=Artあ~と展」は全国をチャリティー巡回予定。北海道が初開催ですが、今後皆さんの街にも来るかもしれませんのでお楽しみに。
参照元:帯広市、READYFOR?、PR TIMES
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch
▼「象のUNKO★elephant paper」こと中村亜矢子さん
▼「象のうんこがアートに生まれ変わる!!象×UNKO=Artあ~と展」