皆さんは「トロフィーハンティング」をご存じでしょうか? 個人の趣味として野生動物の狩猟をおこない、射止めた獲物の剥製などを記念品(トロフィー)として持ち帰るというものです。
欧米ではスポーツハンティングとして古くからおこなわれてきたという歴史があり、合法の範囲でおこなうぶんには問題ないとされていますが、そこには多くの批判や問題があることも事実。
今回YouTubeからご紹介するのは非常にショッキングな映像。ライオンを仕留めたカップルの男女が、別のライオンに襲われるという動画で、トロフィーハンティングについて考えさせられる内容となっています。
【別のライオンに襲われるカップル】
トロフィーハンティングにより銃で殺された一頭のライオン。そのライオンと自分たちの姿をビデオカメラで自撮りしようとするカップル。大きな笑い声をあげガッツポーズをしています。その後、男性がカメラの様子をチェックしていると、突然女性の悲鳴が!
なんと後ろから、別のライオンが猛スピードで走ってきた!! 女性は銃を持ったまま、男性もカメラを置き去りにして必死に逃げます。カメラから姿が消えるふたり。その後、女性のすさまじい悲鳴とバーンという銃声。
しばらくしてカメラの画面にふたたび映り込むライオン。悠然と歩きながら去っていきますが、カップルはいったいどうなったんでしょうか……。
【貴重な命が趣味のために失われる現状への警鐘】
実はこれ、トロフィーハンティングをする人たちへの警鐘動画として製作されたもの。実際にあった光景ではなく、CGなどを使って作られているそうです。
動画の投稿主であるJayden Tannerさんは次のようにコメントをしています。
トロフィーハンターたちは毎年、アフリカの野生動物を数千匹と殺し、絶滅危惧種の生存に深刻な脅威をもたらしている。私たちは今、これをやめなければいけない。
そしてまた、狩猟目的のためだけに飼育され繁殖させられている動物たちもいる。高い値でも喜んで支払う観光客がいるからで、トロフィーハンターたちにとってライオン狩りは3万5000ドル(日本円で約360万円)もの金額になることもある。
【トロフィーハンティングについて考えさせられる動画】
残酷なものからは目をそむけたくなりますが、まずはこうした現状があるということを知るだけでも意味のあることにちがいありません。
すでに再生回数660万回超えとなっているこの動画。一滴の血も見えないしグロテスクな箇所もないので、興味を持った方は、下記のYouTubeから観てみては。
しかしYouTubeには、トロフィーハンティングを楽しむ人たちによってその様子が日々アップされているようで、そちらのほうがよほどグロテスクそうなことを考えるとなんとも皮肉なものであります。
参照元:YouTube
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch