思春期はもちろん、大人になってからニキビに悩まされているという方は、おそらく少なくないことでしょう。
さまざまな “ニキビを隠すメイク法” をYouTubeへ公開し続けている、ビューティーブロガーのケイティ・スノークス(Katie Snooks)さんも、10年間深刻なニキビに悩まされ続けてきました。
【ニキビ治療の過程を1カ月間撮影】
抗生物質の投与もしたし、ニキビ治療に効くというスキンケア製品も散々試したというスノークスさんは、それでも満足のいく成果を得られることはなかったそう。
そんな彼女が、このたび意を決して、ある治療薬にトライ。その経過を1カ月間撮影した動画を公開し、注目を集めているようなのです。
【ニキビ治療の切り札となるか?】
彼女が使用したのは、ロアキュタン(Roaccutane)という内服薬。
「湘南美容皮膚科」のウェブサイトによると、この薬はイソトレチノインというビタミンAの一種で、「ニキビ治療の切り札」と呼ばれており、重症の炎症性ニキビに対して効果があるとされているのだそう。
また、ロアキュタンは「皮脂の分泌を抑える作用」「アクネ菌への抗菌作用」「抗炎症作用」などに優れていて、海外では有名なものだそう。しかし、かなり強い薬のため、医師の指示の下、用法用量を守って使用することが重要だといいます。
【日本では認可がおりていない薬】
「湘南美容皮膚科」サイトによれば、日本では厚生労働省の認可がおりていないため、保険が適応されない薬だそう。
また、催奇形性があるため、妊娠中や妊娠の疑いのある人、また近いうちに妊娠を望んでいる人は服用してはいけないとされているものなんですって。
【ニキビが増えているような……】
投薬を始めてから数日、以前よりも悪化しているのか、それとも良くなる前に一時的に症状が悪化する “好転反応” と呼ばれるものなのか……動画を観ていると、スノークスさんの顔のニキビの数がどんどん増えていっているのがわかります。
けれども、1週間後には「肌が柔らかくなったような気がするし、乾燥もしていない」とコメント。もしかすると、これからどんどん、お肌の調子がよくなっていくのかも……と期待させるものが。
【18日にはさらに症状が悪化】
しかし……日が過ぎるごとに、ニキビはまた増加傾向へ。皮脂分泌を抑える効果ゆえなのか、くちびるも乾燥気味のようです。
さらに18日が経過した頃には、症状は明らかに悪化。顔中に広がってしまった赤ニキビに、スノークスさんも動揺を隠せないようで「こんなにも長い間悪い状態が続くのは初めて」と涙を浮かべてコメントしています。
【早く良くなりますように】
「肌の変化を、ありのまま記録すること」「薬によって起こった真実を、見てもらうこと」「そして自分と同じ悩みを持つ人たちの、力になること」、これら3つの思いがスノークスさんが動画を公開するに至った理由なのだそうよ。
その後、26日頃には症状も回復に向かっているようで、表情に明るさが生まれてきたスノークスさん。初日の肌の状態と比べてみると良くなっているような気がするけれど、今後はどうなっていくのか……不安が残る動画です。
なお「湘南美容皮膚科」のサイトによると、ロアキュタンの効果が表れてくるのは「個人差がありますが16~24週間ほど」だといいます。彼女の悩みが少しでも早い時期に解決するよう、願わずにはいられません。
参照元:YouTube、湘南美容皮膚科
執筆=田端あんじ (c)Pouch