お正月に欠かせない、おかしらつきの華やかなエビ料理。エビは長寿を象徴する縁起物なんです。
さて、バリバリ剥きながら食べたあとのエビのお頭、みなさんはどうしていますか? え、捨てちゃってる? それはもったいない!! もう一度言いますが、本当にもったいない!!
エビの頭には、濃厚な旨味がギッシリ詰まっています。だから、エビの頭で取ったおダシは、極上のおいしさなのです。ぜひ、あまったエビ頭は捨てずにダシにしてみてほしい!
というわけで、今回はかつおだしよりもずっと簡単な「エビダシ」の取り方をご紹介します。
【基本のエビダシ】
ダシに使う頭は、生でも、調理済みでもOKです。味が付いているものは、軽く洗ってから使いましょう。また大ぶりのエビなら、殻や足も使えます。
まずは、エビの頭と水だけで出汁をとるシンプルな方法をご紹介します。かつおだしをほんの少しプラスして味噌汁にしたり、野菜スープのストックにしたり、八宝菜など中華料理の炒め物にダシを加えたり……と、使い道は色々。
●材料
小さめのエビのお頭・・・20匹分
水・・・1リットル
●ダシの取り方
1. 鍋に水を張って強火にかけ、沸騰したらエビの頭を投入します。※大ぶりのエビを使う場合は、この時に他の部分の殻も投入しましょう。
2. 中火にして10分ほど煮出し、エビの頭を取り出します。
どうです? めちゃくちゃ簡単でしょう?
【洋風エビダシ】
上記の基本エビダシに、ちょっとだけプラス。エビの頭を投入する際に、いっしょにローリエ2〜3枚とタイム小さじ1〜2、白ワインを少々加えます。エビとハーブの香りが食欲をそそる、風味豊かなダシができちゃいます!
こちらはリゾットやパエリアなど、イタリア系の料理を作るときのストックに向いています。このストックでイタリアンを作れば、レストラン顔負けの味に仕上がりますよ! 過去記事「エビとアスパラのリゾット」もご参照ください。
【エビダシは冷凍保存できます】
エビダシは冷凍保存OK。保存用バッグに入れて凍らせておくと、必要なときにすぐに使えて便利です。ちなみにエビの頭自体も冷凍保存可能です。
エビ料理を食べる機会が増えるお正月前に、「エビのマッハむき」もマスターしておくと便利ですよ。そしてエビの殻をスルリと剥いたあとの頭は、ぜひぜひエビダシに!
調理・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch