1970年生まれ、オランダ・ユトレヒトを拠点に活動するレオン・キール(Leon Keer)さんは、「ポップ・シュールレアリスト・アーティスト」と呼ばれています。
キールさんの作品の特徴は、錯視(さくし)を使っているところ。目の錯覚を利用していて、平面に描かれているにもかかわらず、3D映像のように立体的に見えるのです。
実際は絵なのに、まるで建物が立っているかのようで、ついコロッと騙されちゃうんですよね……!
【過去作品に改めて驚愕】
壁に床、そして道路と、キールさんの手にかかれば街中どこでもキャンバスに早変わり。
レオン・キールさんの公式サイトやInstagramにはたくさんの作品が公開されておりまして、そのなかには、以前Pouchでも紹介した「秦始皇帝の騎馬隊の遺跡をモチーフにしたLEGO作品」も含まれています。約5年ぶりに観たけれど、ぜーんぜん感動が色あせないからすごいわ。
【最新作もやっぱりすごかった】
ここ最近公開されたのは、3月にドバイで開催された3Dアートフェスティバル「Dubai Canvas 2017」に出品された作品です。
会場中央にドドーンとそびえたっていたのは、車を展示したガラスケース。「さすがドバイ、やることがでっかいな~」なーんて思って眺めていたら、おもちゃの車を運転する子供がしれっと、ガラスケースの中へと侵入しちゃった! えーと……いま一体、なにが起こったの……!?
【映像で観ると感動は倍増】
でっかいガラスケースに見えたのは、実は平面に描かれた絵。立体物ではないので、絵の上にひょいと上がるだけで、まるでケースの中に侵入したかのように見えちゃうってなわけなのです。あー、びっくりした。
リアルすぎてちょっぴり怖くなるキールさんの3D作品は、制作過程を知るとさらに感動が倍になります。立体的に見せるため足や物体を異様に長く描くなど、目からウロコの連続っ。公式サイトでは作品の全体図がよくわかるYouTube映像も公開されているので、ぜひあわせてご覧になってみてください。
参照元:3D STREETPAINTING、Instagram @leonkeer
執筆=田端あんじ(c)Pouch