電車が遅れてる! ヤバい、間に合わない! ってう経験、誰にでもあるのではないかと思います。しかしその遅延が、よりによって一生に一度の大イベントのときに起こってしまったら……こんな悲しいことはありませんよね。
アメリカ・ニューヨークの地下鉄で大幅な遅延が起きたとき、乗り合わせていたのは22歳の男子学生、ジェリク・マーコ・アルカンタラさん(Jerich Marco Alcantara)。
海外サイト「abc7ny.com」の報道によれば、アルカンタラさんは名門・ニューヨーク市立大学ハンター校の卒業式に向かう途中だったのだそう。
【どんどん遅れがひどくなる…】
電車に何らかの不具合が発生し、緊急ブレーキが作動。車掌たちが奮闘したものの1時間半ほど経っても復旧できなかったため、代替の電車を呼ぶことに。20~25分程度で到着する……はずだったものの、今度はその代替電車も信号機故障で止まってしまったんですって。
【口にしたジョークがきっかけに】
そのときすでに、卒業式開始から1時間が経過。アルカンタラさんは電車内のムードをどうにか明るくしようと、その場にいた人々に「ボクの卒業式に来てくれてありがとう」とジョークを言いました。
その場にいた乗客たちは、「それならここで卒業式やっちゃえばいいじゃない!」とばかりに、急きょセレモニーを決行。乗客たちの協力のおかげで無事に、ニューヨーク市立大学ハンター校・ハンターベルヴュー看護学部(Bellevue School of Nursing)の卒業を祝うことができたようです。ふおお、優しさと行動力に感動……!!
【一生の思い出になりましたね♪】
乗客のナディヤ・アフザル(Nadiya Afzal)さんがフェイスブックに投稿していた映像には、電車内での卒業セレモニーの様子が映っています。
動画を見ると、アルカンタラさんは卒業証書を映し出したスマートフォンを渡されています。渡してくれたのは彼の友人、ボビーさん。彼は学部長のように振る舞い、本物の卒業式のように握手をし、記念写真を撮影。アルカンタラさんはほかの乗客たちともお祝いのハグをしていて、なんとも微笑ましくなる動画です。
とんでもない不幸が襲ってきたかと思いきや、結果的に、一生忘れられない思い出ができたのではないでしょうか。アルカンタラさん、あらためてご卒業おめでとうございます~!
参照元:Facebook、abc7ny.com
執筆=田端あんじ(c)Pouch