「好事家の書斎」をコンセプトとした、東京・銀座にある「BAR十誡(じっかい)」。
文学作品や絵画の世界を再現したマンスリーカクテルが名物ですが、10月は江戸川乱歩のスリラー探偵小説『黒蜥蜴』、そしてエドガー・アラン・ポーのゴシック小説『黒猫』をイメージしたカクテル2種が登場するとのこと。
ハロウィンシーズンにぴったりの怪しげでダークなひとときに酔いしれることができそうです。
【昭和初期の趣を感じる和梨のギムレット】
どちらのカクテルにも秋の果実である梨が使われているのが特長です。
希代の“美しいもの”、とりわけ宝石を収集してきた女怪盗・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎の対決を描いた江戸川乱歩の探偵小説『黒蜥蜴』。
これをイメージしたカクテルが『 ディアマン(Diamant) ~江戸川乱歩 / 黒蜥蜴~ 』(和梨と柚子のGimlet ~ブルーマロウの花弁を添えて~ )です。
こちらは和梨と和製のジンで作られたギムレット。柚子や山椒の風味が効いた和テイストのジンと、隠し味の和三盆の繊細な甘み、半透明に沈む柚子のピールの香りで和梨のうまみを引き立たせているそう。日本の趣を感じる一杯となっています。
【ラム酒と洋梨を使ったタルト風カクテル】
アメリカ出身の探偵小説家エドガー・アラン・ポーの代表作の一つ『黒猫』。そこに登場する、冥界を司る神の名を持つ「プルート」という美しい黒猫をイメージして作られたのが『 Plūtō ~エドガー・アラン・ポー / 黒猫~ 』(ラム酒と洋梨のLa tarte~ピスタチオとカスタードのMariage、コンポート添え~ )です。
白ワインとシナモンで煮詰めた洋梨に、濃厚なカスタード、そこへミルクを加えることで、素材の上品なコクを引き出した一杯に。
最後に砕かれたピスタチオとクッキーフレークをふりかけると、まるで“洋梨のタルト”のような味わいとなるのだとか。
【どちらを飲もうか迷っちゃう!】
和梨のカクテルと洋梨のカクテル。日米を代表する探偵小説家の作品を昇華させた奥深い味わいは、ファンであればぜひとも堪能しておきたいところ。
3000冊の本に囲まれた荘厳かつミステリアスな空間で楽しむこだわりのカクテル……ゴシックテイストあふれる贅沢なひとときを過ごせることは間違いありませんね。
10月のマンスリーカクテル2種はお値段は各2200円(税抜)で、10月31日までのバータイムのみの提供となっています。
参照元:BAR十誡、プレスリリース
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch
▼10月23日までのカフェタイム限定で映画『プラネタリウム』とコラボしたコーヒーカクテルも