近未来的な外観と、美術館のような内装が際立つオランダの屋内マーケット「マルクトハル」。食に興味のある人、食べることが大好きな人にとってはたまらないフードパラダイスです。
宙に浮いたカフェがユニークなフードホール編に続いて今回は食欲を刺激する、屋台・フード編です。
【屋台と飲食店が100店舗以上】
大規模なマーケット内には、総勢116軒の屋台や飲食店がずらり! 下の階にはスーパーマーケットが、上のフロアには階下を見下ろすレストランやカフェがちらほら。オリーブ専門のデリに、中東スタイルのデリなど、ありとあらゆる世界のグルメに出会えるのが楽しいです。
【チーズにハム、お酒がほしくなる〜っ!】
オランダといえば、チーズ。マーケット内にはオランダや世界のチーズを扱うお店が6軒あります。歩き進めていくと、ゴーダチーズの専門店がありました。ゴーダはオランダを代表するチーズで、マルクトハルのあるロッテルダムにほど近いゴーダ村生まれ。ミルキーな味で、日本のプロセスチーズの風味は、このチーズがモデルになっているんですよ!
プレーンタイプから、熟成期間が長く旨味が凝縮されたもの、クミンシード入りのものなど種類も豊富! もちろん試食もできますよ。
さらに、店頭に吊るされた生ハムが目を引く、イベリコ豚の加工品のお店も。サラミにソーセージなど、シャルキュトリー好きにはたまりません! チーズにシャルキュトリー、お酒が飲みたくなってきた!!
【オランダB級グルメ】
そろそろお腹が空いてきたので、何かオランダらしい食べ物を購入することに。
実は取材前に、2階にパブエリアのあるリカーショップ「World of Drinks」でビールを飲んでいたワタクシ。パブではフードを扱っていないこともあり、屋台で購入したフードの持ち込み可能です。
そのときに親切な店員さんがすすめてくれた、「Bram Ladage」というお店でマヨネーズとケチャップを添えたフリッツ(※フライドポテト)を購入して、お店にカムバック! 店員さん曰く「チェーン店なんだけど、ジャガイモの下ごしらえをお店で行っているから、おいしいフリッツが味わえる」とのこと。
「マヨネーズをたっぷりつけて食べるから、手がベトベトになっちゃうし、カロリーも高いんだけど……。オランダを代表するB級グルメ。食べ始めたらやめられなくなるおいしさ!」という店員さんの言葉どおり、カリッと揚がったフリッツは確かにウマイ! オランダのマヨネーズは私には少し甘めだったけれど、生ビールのつまみには最高でした。スモールじゃなくて、日本人の感覚からするとデカいミディアムにしておけばよかった。
ちなみにフリッツを頼むと、通常はポテトの上にマヨネーズがドバッとかけられてしまいます。手がベトベトになるのを避けるために、今回は別添えにしてもらいました。
【SUSHI屋があった!】
そんな中、歩き進めていくと、赤ちょうちんを発見!! なんと、このお店はすし屋でした! マルクトハルでは、オランダはもちろん世界各国のおいしいものが味わえるとは聞いていたけれど……。
店名は、ええっ? 九州? ももかわ? 日本酒の桃川じゃ青森だし、佐賀県の桃川駅ってこと!?!? すしって九州の名物だっけ? いやそんなことないよな……と、頭の中で自問自答。でもきっと、そんなこと、海外の人たちにはどうでもいいんですよね。
カウンター式のお店のショーケースには、鮮やかな色をしたネタが目をひくパック入りのSUSHIが並びます。そしてソフトドリンクが目立つ場所に置いてありました。
さらに階下のスーパーでもSUSHIを発見しました。握られたお寿司ではなく、トレーの中に酢飯(?)と魚のたたき、野菜が入っていて、どちらかいえば日本のお弁当のような印象でした。
スイーツ、お土産編に続く。
参考リンク:Markthal
取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch