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【快感♡サウナ女子の世界】第7回 セルフロウリュを初体験! 3つのポイントをご紹介します / 後楽園・スパ ラクーア

2017年11月25日

今日は東京ドームでライブを見た。盛り上がりすぎて汗だくだし、帰りに急激にサウナに行きたい気分に。あ〜〜〜!  水風呂でクールダウンして余韻に浸りたい! ついこの間までは「サウナ?我慢大会?」って思ってたのに、自分からサウナに行きたくなるなんて。

私をサウナの道に引きずり込んだ、サウナ女子パイセンに近場でオススメのサウナを聞いてみた。

「あんた、東京ドームといえばスパ ラクーアやん!!」

謎のエセ関西弁で怒られる。知らんがな。

「しかも最近リニューアルでサウナが進化して、セルフロウリュができるようになったんだよ。日本の女性サウナでは本当にレアなの!よし、今日はセルフロウリュのお作法を教えちゃいましょう!」

唐突にサウナ集合が決まってしまった。それにしてもセルフロウリュって何……? 前に横浜スカイスパでロウリュを受けたけど、それとは違うのかな?


東京ドームシティを通り抜け、ラクーアの建物につくと、専用エレベーターで「スパ ラクーア」へ。天井が高くて床がふかふか~! 内装もオシャレでデザイナーズホテルみたい!

パイセンと合流し、爆速で浴室に向かう。とにかく汗を流したい!

体を洗ってサウナに向かおうとすると、「こっちこっち!」と露天風呂エリアに向かうパイセン。なぜ露天?

とりあえず外に出てみるともう秋の風、というよりもはや冬。寒い! ガクブルしながらついていくと、ん? 小屋? 2個目のサウナだ!

ドアを開けると…かなり暗くて狭い!

普通のサウナと違って、椅子の下に空間があり、2段目から座れるようになっている。椅子の下に間接照明が仕込まれ、木で組まれた間から光が漏れている。なんだろう、神々しさすら感じるよ..!

と、感動しながら最上段に座る。


「ほら、ストーブのそばに水の入ったバケツとひしゃくがあるでしょ。あれがロウリュセット! やってみるから座ってて~。セルフロウリュって要は、好きなタイミングでサウナストーブに水かけて~ってことなんだけど色々ポイントがあるの

パイセンがバケツに入ったひしゃくを手に取り、バケツの中の水をすくう。そしてサウナストーブよりちょっと高めの位置に持ち上げ、水をかけていく。

他のロウリュサービスのように、じゅわ~~! という音はしなかったけど、熱い蒸気が立ち上ってきた!

【ポイントその1】
蒸気が上がるとひしゃくを持つ手が熱くなるので、ちょっと上から水を垂らそう!
石が積み重なってる場合は1点に、平らに広がってる場合はまんべんなく!


「水をかけた後は室内に蒸気をいきわたらせる~!」

と言ってパイセンは持っていたタオルを縦に振り回し始めた。手首のスナップがやたら効いている。そしてお互いに向けてタオルで風を送りあう。全身が熱い空気に包まれ、あ~、いい気持ち。


「なんでソフトボールの投手みたいな回し方なんですか? 湘南乃風みたいなタオル回しでも良さそうなのに」


「横の回転も良いけど、天井が高いサウナは下と上で結構温度差があるから、縦に回すほうが温度が均一になる感じがするんだよね! あと、このサウナみたいに座面の下に空間があるサウナは下からの熱も期待できるし!」


「聞いてはみたけどマニアック!」

【ポイントその2】
蒸気が上がったら、全体に熱い空気が行き渡るようにタオルを使ってかき混ぜよう!

「あと、空気読むのも大事かも。ロウリュすると、室内の温度が上がるじゃない? 熱いときに立て続けにロウリュすると熱くなりすぎちゃうし、熱いのが苦手な人もいるから。ちなみに、サウナの本場フィンランドでは誰かサウナ室を出た後にロウリュすることが多かったかな。人の出入りでドアが開くとサウナの温度が下がるからね。激熱好きのおばさんは、すごい勢いで水かけてたよ」


「なるほど〜、日本でもセルフロウリュが流行ったら、高温派と低温派で派閥争いとかで起こったりして〜」

と、話していると1人の女性が入ってきた。

しばし無言でサウナと向き合う。パイセンが突然、女性に向かって

「サウナストーブに水かけてもいいですか~?ちょっと熱くなるかもしれないです!」

女性「あっ、どうぞどうぞ!」


「よし、次はやってみて! チャレンジチャレンジ!」


「え! 私ですか!よ、よし(ドキドキ)」

教えられた通りちょっと上から水をかけてみたら、ぶわあっと熱い蒸気が立ち上る。なんか魔女になった気分!持ってるのはひしゃくだけど。


「だっ、大丈夫ですか?」

「もっとかけて大丈夫ですよ~」と言いながら手で自分自身を仰ぐ女性。でっ、出来る!(何が?)

「ロウリュ好きなんですか~?」

と女性に話しかけるパイセン。

「好きです~結構サウナ行くんですよ!」

「私もです!」と、どんどん話が盛り上がる。全裸で。

【ポイントその3】
セルフ、といいつつサウナは公共の場。ロウリュの際は気遣い・声かけを忘れずに、
同室した人たちとの一体感、一期一会を楽しもう!

充分体が温まった所でサウナを出ると、

「水風呂までちょっと遠いし、今日は風も冷たいから外気浴でととのっちゃおうよ
ということで並んで目の前の石のベンチに腰掛ける。水風呂に入らなくてもととのえるんだ……。

アツアツな体に木枯らしがビュービュー吹き付ける。本場フィンランドの寒さには程遠いけど、きっと気持ちは一緒。しばらくすると、水風呂に入ったときのように血管のドクドクを感じる。気持ちよくなってきた! 遠くで東京ドームシティのジェットコースターの音が聞こえる。

受験前日に乗って「ギャー! 落ちる~!」とか言ってたらほんとにその大学落ちたんだっけ……。今じゃいい思い出、あの時一緒に乗った彼は元気かな~。ふふふ……と思い出に浸ってたら、パイセンが話しかけてきた。まとめの予感……。


「あの〜、ととのい中すみません、ラクーアはサウナだけじゃなく温泉もあるし、100円で色んな化粧品を試せるブースがあるから化粧品忘れてもいいし、マッサージとエステの種類は豊富で丁寧だし、別料金のヒーリングバーデは男女一緒に色んな岩盤浴に入れてデートに最高だけど、カップルの巣窟なので単独女子は気を付けて!


「またしても強引なまとめだけどためになる~! 特に最後はなるほどですね~(棒読み)」

中のサウナと水風呂でも軽くととのい、館内着を着て休憩スペースに行くと、画集やデザイン系のオシャレ本がたくさん置いてある! ここはほんとに温浴施設なの~!?

あ〜、サウナの中で本読めたら最高なのにな~。テレビもいいけど、静かに自分の世界に入りたいときもあるし。でもサウナで読書してる人みたことないな。読むとしたら小説かな~。それとも美容本かな……。

その時はまだ、サウナで本を読む日が来るとは知らずに…。

【今回のサウナ】

店名:スパ ラクーア
住所:東京都文京区春日1丁目1-1
営業時間:11:00~翌朝9:00
石けん:デタイユ、クラシエ
その他:メイク道具100円で使い放題、歯ブラシ、ヘアゴム、くし
ドライヤー:あり
ヘアアイロン:なし(カールドライヤーあり)

執筆=サウナ女子 / イラスト=百村モモ (c)Pouch

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