おいしいものが集まる寧夏夜市から、都会的な雰囲気のカフェも多い台北の中山駅エリア。駅前には、銀座三越よりも少々カジュアルな台湾版の「新光三越」があります。
その新光三越・台北南西店の二号館、1階入り口付近で、フランスのファッションブランド「agnis.b(アニエスベー)」の名を冠した素敵なカフェを発見!
ショーケース越しのケーキが洗練されていておいしそうだったので、中に入ってみることにしました。
【美しいケーキやショコラに目が釘付け!!】
私が訪れたのは、金曜日のお昼どき。店内のカウンターで注文・会計後に、テラス席で飲食するシステムです。
ショーケースには、クマの形をしたチョコをのせたチョコレートタルト、ミルフィーユにイチゴをあしらったナポレオンパイ、モンブラン、チーズケーキなど親しみのあるケーキが並びます。
隣のショーケースにはサンドイッチなどのデリが、奥のショーケースにはナッツをまぶしたトリュフやスタイリッシュなショコラが充実していました。ショコラは塩キャラメルや、ジャスミン茶のガナッシュ入りのものなど、どれもおいしそう!
ちなみにケーキはひとつ150元(約560円)程度、ホールケーキは標準サイズが800元(約3000円)、ショコラは1粒90元(約340円)、8粒800元(約3000円 / ギフトボックス入り)です。
【台湾ではなかなか出会えない、フランスの味に感動】
私が注文したのは、カフェラテ(140元/約525円)とチョコレートケーキの「メラニー」(150元/約560円)。メラニーは、チョコレートスポンジ、濃厚なチョコレートムース、表面を覆うグラサージュの3層に分かれており、1粒のみあしらわれた赤すぐりの実が洗練された印象です。
ひとくち食べて、深みのある味わいにビックリ! 苦味のなかにも華やかな酸味のあるチョコレートムースは口当たりがとても濃厚。感動的なおいしさでした!
フランスのサロン・ド・テ(日本でいうカフェのこと)で味わうチョコレートケーキのよう。もしかして、フランス人パティシエが作っている? と思いきや、店員さんの話では「フランス菓子に精通した台湾人のパティシエが作っている」とのこと。ミルクの口当たりが柔らかなラテもおいしかった!
【心地よいテラス席、だけど……】
大通りに面したテラス席は風通しもよく、屋根があるので雨の心配もいらず、とても快適。座席間隔もゆったりしています。
周囲を見渡してみると、ジーンズにTシャツ姿、足元はスニーカーというカジュアルな格好の台湾人マダムがちらほら。ランチタイムのはずなのに、あまりお客さんはいません。食堂ならワンタンや麺料理などが50〜70元程度(約190〜260円)で食べられる台北の物価から考えると、カフェの価格設定はかなり高めなのでしょう。
【アニエスベーのカフェは台湾と香港だけ】
フレンチスタイルのスイーツやデリとともに、カフェで過ごす寛ぎの時間を楽しんでもらいたいというのがコンセプトの「b. yourself!!(ビー・ユアセルフ)」。
ちなみにこちらのカフェは、アニエスベー松屋銀座店内にあるコーヒーショップ「le cafe du jour(ル・カフェ・デュ・ジュール)」とは別モノで、現在は台湾と香港で展開中です。ちなみにフランスには、アニエスベーの飲食店はありません。
お店には、自宅用、あるいはお土産にもなりそうなオリジナルブレンドのコーヒー豆や、パウンドケーキなどもありました。台湾や香港を訪れたときには、立ち寄ってみてはいかがでしょう? スイーツ好き、特にフランス菓子が好きな人なら、感動するおいしさだと思いますよ!
参照元:アニエスベーカフェ
取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch