2018年4月27日に公開予定の、実写映画『ママレード・ボーイ』。原作は吉住渉さんの漫画作品で、集英社の漫画雑誌『りぼん』で、1992年5月号から1995年10月号まで連載され、アニメ化もされた人気作品です。
連載スタート時小学生だったわたしは、主人公である光希と遊の恋模様にヤキモキ、そしてドキドキ。毎月毎月、胸をときめかせながらページをめくっていたものです。
Pouch の百村モモは、なんと原作を読んだことがないのだそう。この事実を聞いて膝から崩れ落ちそうになりましたが、よくよく考えてみたら、百村はまだ20代。世代的に “ドンピシャ” ではないため、未見ということにも合点がいった次第!
【20代女子の感想「カバンの持ち方が変」】
さて、実写映画化されるにあたり、『ママレード・ボーイ』を読み始めたという百村。読み始めてからしばらくたって彼女が口にした言葉に、わたしの目からウロコが落ちたんです。
「あまりの展開に昼ドラかよ!って思いました。いや、でもそんなことよりなにより、出てくる人全員、カバンの持ち方が変! カバンなのに抱えて持つとか、教科書とか入っているのに運ぶの大変じゃないんですかね?」
【ドンピシャ世代の感想「たしかに変だわ」】
カバンの持ち方、ですと……?
不思議に思って百村が見ていたページをのぞいてみると、たしかにみんな、カバンの持ち方が独 通学用のカバンなのに、まるでクラッチバッグみたいな持ち方をしているではありませんか。
そういやこの頃の漫画に出てくる登場人物たちってみんな、ぺったんこになった薄~いカバンを胸元に置いて、両手で抱えて持っていたような気がするぞ……。
あまりにもよく目にするので当時はなんとも思っていなかったけれど、36歳のわたしが中高生の頃、実際にあんなカバンの持ち方してる人なんていなかったわ。
【いまの40代が「ぺったんこカバン世代」】
しかし40代の女性たちに話を聞いてみると、まさに彼女たちが「ぺったんこカバン世代」だということがわかります。
現在45歳の友人女性の話によると「ぺったんこカバンは学生のときすごく流行ってた。中には教科書なんて入ってなくて、あの薄さがちょっと悪な感じでカッコいいって思われてた」とのこと。
一方 Pouch 編集部のアラフォー代表・はちやまみどりいわく「女の子は両手で胸元で抱く持ち方が、可愛くていい感じに見られていたように思います」とのこと。「教科書は学校に置いていくので、カバンの中はほとんど何も入っていません」とのことで、2人の話を照合すると、やはり今の40代こそが「ぺったんこカバン世代」~!
【当時は「ぺったんこカバン=イケてるアイテム」だった】
ちなみにはちやまに「ぺったんこカバンを持っていた層」について尋ねてみたところ、次のような答えが返ってまいりました。
「うーん、ほとんどの人がカバンつぶしてたと思います。逆に、ぺったんこにしない人は、超超超真面目な人だったような……」
いつの時代も若い世代にウケるのは “ちょっと悪” な雰囲気を持っているものだし、当時は「ぺったんこカバン=イケてるアイテム」だったんでしょうねぇ。なるほど納得です!
参考リンク:映画『ママレード・ボーイ』公式サイト
執筆=田端あんじ イラスト=百村モモ (c)Pouch
▼ママレードボーイの漫画のなかでは、カバンを抱える人多め