Monica Carvalho(モニカ・カーヴァホ)さんはスイス生まれ、ベルリン在住のデジタルアーティスト。若いころから夢や魔法といった幻想的なものが大好きだったそう。
そんな彼女が創り出すのは、人間の体のパーツと自然の風景などを融合させた不思議な合成写真! 彼女の作品を目にすれば、皆さんもその世界観に魅入られてしまうに違いありません。
【人間の体の部位と自然の景色との融合】
モニカさんの作品は、写真をデジタルで合成・再構成したフォトモンタージュ)。自身や友人、家族といった人間のモデルと、モニカさんが旅行に行った際などに撮った風景写真とをフォトショップで合成して作るとのこと。そこに少しユーモアやミステリーを仕掛ける、といった作品が多いようです。たとえばモニカさんの顔全体と森が合成された作品のタイトルは、「わたしがナチュラルメイクするよって言ったらこういう意味だから」。
作品を創るうえでのこだわりは素材と色。人間の画像と風景の画像に共通点を見つけることから出発し、このふたつがつながるような不思議な合成写真へと展開していくそうなんです。
たとえば、バハマのビーチの砂の色と同じだったのはモニカさんのおなかの色。美しい砂浜の景色から目線を下にずらすとおへそがあって、いつしか人間のおなかになっていく、そんな合成になっています。ちなみにこの作品のタイトルは「インティマシー intimasea」、「類似性」(intimacy)と「海」(sea)をくっつけたもの。
【シュールで不思議な世界観を楽しんで】
他にも、まな板の上でカットされたフランスパンが目線をずらすと人間の腕になっていたり、女性が着ているTシャツが森林の散歩道とつながっていたりと、じっくり細部まで見てしまうユニークな作品がいっぱい!
自身のインスタグラムのプロフィールに「見るものすべてを信じないで。たとえ塩が砂糖に見えるとしても」という格言を記しているモニカさん。その言葉のとおり、皆さんもぜひ彼女の作品から、現実と非現実との間にある不思議な世界観を感じ取ってみて。
参照元:Instagram@mofart_photomontages
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch
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