フランスで暮らし始めて4年になりますが、日常生活を送るなかでびっくりすることが未だにたくさんあります。
以前ご紹介した「日本では知らなかったフランスの姿」を筆頭に、クロワッサンの缶詰などツッコミどころ満載のアイテムなどなど……。
今回みなさんにお伝えするのは、フランスにはご飯にしょう油をかけて食べる人が多い(!)という事実です。
【ご飯にしょう油をドバドバ〜ッ】
フランスの友人と和食レストランへ行くと、おかずがあるにも関わらず、ご飯にしょう油をドバドバ〜ッとかけて食べる人が目立ちます。
濃口しょう油をかける人もいれば、甘いしょう油をかける人も。おかずがあるのに、あえて白ごはんにしょう油をかけるのはちょっと……と思うのは、私だけ!?
【フランス料理のご飯は味付きがデフォルト】
白ごはんにしょう油の組み合わせに、驚いたワタクシ。ですが、フレンチスタイルのご飯の食べ方を考えれば、納得がいく……かも?
当地では、肉や魚料理にごはんを添えて食べることも少なくないのですが、白ごはんではなく、塩とバターで味付けされていることが多いです。白ごはんが添えられている場合は、クリームソースがかけられているなど、ごはんに味がついているのはデフォルト。
味のない(と思われている)白ごはんをそのまま食べる習慣のないフランスですが、当地のスシ・ショップや和食レストランでは、日本式に白ごはんが出てきます。
【ご飯にかける醤油を醤油メーカー発売している!】
そこでテーブルに用意されているのが、濃口と甘いしょう油の2種類。フランス人のお客さんに白ごはんをおいしく食べてもらおうと、キッコーマンやヤマサしょう油メーカーが「ごはんにかけて食べるための」しょう油を用意している模様。
このお醤油はフランスのスーパーにも普通に出回っていて、パッケージにも「ごはんだれ」と書かれています。
ちなみに、甘いしょう油の名前は「sauce soja sucrée(ソース・ソージャ・シュクレ)」。甘口ではなく「甘い」しょう油で、味は砂糖醤油そのものです。
【なぜごはんにしょう油をかけるのか聞いてみた】
フランス人の夫にも意見を求めてみたところ「白いごはんは味がないから、しょう油をかけて味をつけるよ。フランス人はソース(タレ)が好きだから、しょう油はソースの代わりかな」という答えでした。
やっぱり、フランス料理にはソースが必要不可欠なんですね! とはいえ、塩気の強いおかずを食べながら、ご飯に塩辛いしょう油をかけるのは、塩分の摂りすぎじゃないかとちょっぴり心配になりますが……。
参照元:kikkoman.fr
取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch