30代に入ってうすうす感じてはいたんですがここ数年、私がさらに悩まされているのが「オシャレ迷子」問題。
20代のOLのころに着ていたのと同じテイストの服は着れないし、かといってデパートのハイブランドの服は手が届かないし、プチプラなファストファッションはアイテムによってはなんだか貧乏くさくなってしまう。
アラフォーのファッションってほんとむずかしい。年齢的にいろいろな過渡期であると思うんですが、それはファッションでも同じで、オシャレ迷子通り越してもはや難民状態……どうすれば!
そんなときに『オシャレな人って思われたい!』。『アラサーちゃん』でおなじみの漫画家・峰なゆかさんが、30代に入ってからのオシャレにまつわるさまざまなエピソードを描いたイラストエッセイです。
【オシャレな人だと思われたい願望】
たとえば「PART1 ファッション編」の「どこに出しても恥ずかしくない、守りの勝負服」。もう自分が好きな服のテイストは嫌というほどわかっているであろう30代。「じゃあ他人から見てキレイに見える服、似合う服って分かってる?」と峰さんは自問自答します。
この年になってくると、学生のころのように自分の好きな服だけ着てりゃいいってわけでないですよね。自由業の峰さんですら気にかかるのだから、会社で働いてたり主婦してたりする女性ならなおさら「他人から見てキレイに見える服」って知りたいんじゃないでしょうか。私は知りたい……!
パーソナルスタイリストのもとで個人レッスンを受けた峰さんですが、言われたのが「峰さんは本体がもう雌ヒョウ! って感じだから、これ以上ヒョウ要素足しちゃダメですよ」のひとこと。峰さんのイメージ的にヒョウ柄ボディコンとかめちゃくちゃ似合う……けど、たしかに似合いすぎて「コスプレかな?」ってなっちゃいそう。
そこでパーソナルスタイリストさんが選んだのは「シンプルなAラインワンピース」! 峰さんが着てみたところ「このシンプルなんだけど安っぽくもなく、ダサくないのにアクもなく、男ウケも女ウケもお母さんウケも確実にいい、こんな丁度いい塩梅の服、いったいどこの服なんですか!?」と衝撃を受ける結果に。
実はこれ、一般的なアラサー女性が普通に買う2~3万円台のセレクトショップのオリジナルブランドのものだったそう(ルミネとかによく入ってるような)。
ついつい自分の好きな系統に突っ走ってしまって一般ウケを度外視してしまうこと、私も今でもあるのですが、他人からの印象が大事な場面ではデパートに入っているようなスタンダードなブランドがやっぱり手堅いなぁ……とあらためて感じたお話でした。自分の趣味と一般ウケの線引きがきちんとできること。これも30代以降のオシャレに大切なのかも!
【扶桑社より好評発売中です。】
ファッションだけでなく、ビューティー編、ライフスタイル編と全般にわたって峰さんのオシャレへの本音がつまっている本書。
正直、峰さんがすでに完成されたオシャレ女性なら親近感も持てませんが、ちょっと惜しい感じもさらけ出しているのが読んでるこちらも共感度大! 北斗の拳のようなアクセとか高下駄のようなヒールの靴とか、峯さんのセンスとか系統はかなり自分とは違うけど……!!
異性ウケはもう優先事項じゃない、かといって美魔女を目指したいかっていうとそれもちがう……。そんなビミョーなモヤモヤを抱えたお年頃の皆さんの参考になるかもしれない『オシャレな人って思われたい!』。扶桑社より好評発売中ですので、興味を持った方は手にとってみてください。
参照元:扶桑社、プレスリリース
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch