AIやロボットがそこかしこで活躍している現代社会。その勢いはとどまることを知らず、とうとう “婚活パーティ” にまで参入してきたようなんです。
サイバーエージェントが2019年2月9日に開催したのは「ロボット婚活」。
男女がテーブルを挟んで対面するところまでは通常の婚活パーティと同じなのですが、会話をするのは人ではなくロボット。
人間は一言も話さないままパーティが進行していくという、超絶シュールな展開が繰り広げられていたようなんです……!
【初対面でのコミュニケーションに不安を感じている人に】
人間の代わりに自己紹介や会話をしてくれるのは、参加者の前に置かれたモバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」。想像するとギャグかドッキリみたいですが、発案元は大真面目。
マッチングサービスが増えて、出会いのチャンスが増えたものの、「初対面で何を話したらいいのかわからない」とコミュニケーションに不安を感じている人が多く、 せっかくの出会いの場を活かしきれていないというのが現状。この状況をどうにか改善できないかと企画されたのが「ロボット婚活」でした。
【マッチング率は予想以上に高め!?】
気になるのは「ロボット婚活」の結果です。
当日は「ロボットの会話代行のみ」と「ロボットの会話代行の後、参加者同士も会話をする」の2部制で実施。一般公募で集まった男女32名が、「ロボット婚活」を体験して、4組のマッチングが成立したそう。
【参加者の感想が興味深い】
インタビュー調査によると参加者からは、
「普段は好みのタイプではない相手の方だったが、ロボットの対話から共通点を知ることができたのでフリートークが盛り上がった。そこからお相手に興味が出た」
「ロボットの対話中は話す必要がないので、お相手の情報のインプットに集中できた。興味がわき、直接話したいと思った」
「ロボット同士が話していることが面白かった。会話の内容に聞き入った」
といった声が上がっていました。たしかに、ロボットが話しているという状況自体が面白いですし、それが会話のきっかけにもなりそうです。
【言いにくい・聞きにくいこともロボットなら大丈夫!?】
婚活パーティなどで「緊張して上手くアピールできなかった」という経験をしている人は少なくないはず。
また「自分からは直接言いにくいアピールポイント」や「少し聞きづらい相手への質問」なども、ロボットの口からなら言いやすいのではないでしょうか。
そう考えると合理的にも思えてくる、「ロボット婚活」。今後こういった婚活パーティがどんどん増えていくかも!?
参照元:株式会社サイバーエージェント、ロボットが会話を代行する婚活パーティ in 竹芝
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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