先日、Pouch編集部で出たのがこんな話題。
「記事の撮影用にビスケットが必要で買いに行ったんだけど、コンビニやドラッグストアで売っているのはクッキーばかりでビスケットと書かれている商品はほぼ皆無! 探すのがめちゃくちゃ大変だった~!」
……へえぇー、そんなことが。でもよくよく考えてみたら、クッキーとビスケットの違いってナニ? 説明しろって言われたらできないかも。
ということで今回はクッキーとビスケットの呼び方の違いについて調べてみました! はてさて、皆さんはご存じでしょうか?
【本来はビスケットもクッキーも同じ!?】
お口の恋人でおなじみ、ロッテの公式サイトには「ビスケットの豆知識」として「ビスケットとクッキーの違い」なるページが。それによると、
「日本では、ビスケットとクッキー両方の名前が使われていますが、本来、同じものをさします」
との記載が。えっ、同じなの……?
「ただ、糖分と脂肪分の合計が40%以上含まれていて、手作り風の概観をもつものをクッキーと呼んでもよいという決まりがあり、両者を区別して使う傾向があります。
決まりまであるの〜! この決まりが出来た昭和46年当時、日本では『クッキー』は『ビスケット』よりも高級品だと思われていたのだそう。
安物の『ビスケット』を『クッキー』というのは、消費者を誤認させる恐れがあるとしてこの決まりを作ったとのこと。
つまり「クッキーと呼ぶかビスケットと呼ぶか」については、日本ならではの歴史や背景があったんですね。ならば日本ではなく海外ではどうなんでしょうか?
【アメリカでビスケットといえばアレ!】
アメリカに住んでいた経験のあるロケットニュース24の編集部員Tさんに尋ねてみたところ、
「ビスケットはケンタッキーフライドチキンのサイドメニューにあるビスケット!」
とのこと。表面はサクサク、中はしっとりで特製ハニーメイプルをかけて食べるアレですね。また、アメリカの大手スーパー「ウォルマート」のショッピングサイトで検索すると、「biscuits」と名前がついているものはほぼケンタッキーのビスケットと同じような見た目の商品であることがわかります。
どうやらアメリカでビスケットといえば、柔らかい菓子パン的なものを指すのが一般的と考えて間違いないようです。
【イギリスではまた事情が異なるようです】
ところが、同じ英語圏でもイギリスでは「ビスケット」という言葉にいわゆる「クッキー」も含まれているみたい。
昔、イギリスにホームステイしていたとき、スコットランド生まれのマクビティビスケットはスーパーや家庭で本当によく目にしました。ミルクティーにビスケットを浸す「ダンキング」という食べ方は、イギリスのティータイムならではです。
ただ最近はイギリスでも、チョコチップの入っているような大きくてしっとりとしたものは「クッキー」と呼ぶ傾向もあるのだとか。クッキーモンスターが食べている“クッキー”をイメージすると、わかりやすいかもしれません。
いずれにせよ、日本やアメリカでは「クッキー」だと認識されている形状でも、イギリスではおおむね「ビスケット」と呼ぶようです。
【調べてみたら意外と奥深かった!】
ということで、クッキーとビスケットの違いは日本でだいたい決められているものの、国が違えばまた事情も異なる様子。意外と奥深いことがわかりますね。
こうなってくると他の国がどうなのかも気になる~! 国ごとのクッキーとビスケットの呼び方事情について調べてみるのも面白いかもしれません。