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大坂なおみ、試合後の行動に世界が喝采! 負けた15才の選手を誘い観客に向かって「素晴らしい選手を育ててくれた」

2019年9月3日

2019年9月1日、全米オープンテニスの女子シングルス3回戦で、大坂なおみ選手がアメリカ人選手、コリ・ガウフ選手に勝利しました。

試合後、大坂選手は帰り支度をするガウフ選手に近づいていくと、こんなふうに声をかけたのです。

一緒にインタビューを受けよう? ここにいるお客さんは、みんなあなたに会いに来たんだよ

【涙が止まらないガウフ選手】

試合に敗れたあとネット越しに大坂選手とハグをし、バッグにラケットをしまっていたガウフ選手。

最初に大坂選手からインタビューに誘われたときは、「本気ですか? ダメです、私多分ずっと泣いてしまうから」と、涙を拭いながら断ります。

しかし、大坂選手はさらにこんなふうに語りかけたのです。

「ねえ、あなたは本当にすごい選手なんだよ。だからこのままシャワー室に行って泣くより、みんなに今あなたがどんな気持ちかを知ってもらおう、一緒に

その言葉に、さらに涙が止まらなくなるガウフ選手。ここで大坂選手の行動に気づいた観客席からは、大きな喝采がわき起こります。

【「素晴らしい選手を育ててくれた」】

その後、実際にインタビューを受けたガウフ選手は、大坂選手との試合を振り返って

「本当に彼女は素晴らしかったし、学ぶことの多い試合だった。彼女は人柄も本当に素敵で、ずっと私に良くしてくれました。ありがとう」

と語ると、このインタビューの時間はなおみのためのものだからと、大坂選手にバトンタッチ。

そこでマイクを向けられた大坂選手の行動が、さらに感動を呼びます。ガウフ選手の家族やスタッフに向かって、こう語ったのです。

「あなたがたは、本当に素晴らしいプレイヤー(ガウフ選手)を育てられたと思います。昔、皆さんと練習場でお会いしたことも覚えています」

そうして涙を堪えながら、大坂選手はこんなふうに続けました。

「かつて同じ場所で練習していた私たちがこうしてここで戦えたこと、そしてこれからも、さらに一緒に成長していけることは、本当に素晴らしいことだと思います」

【これからの2人の活躍が楽しみです!】

ガウフ選手はまだ15歳。今年のウィンブルドンでは史上最年少で本戦出場を果たし、アメリカのみならず世界中のテニスファンからいま最も注目を集めている若手プレイヤーです。

一方、大坂選手もまだ21歳。プロとしての出場資格を得た14歳から各国の大会に出場しつづけてきた大坂選手だからこそ、ガウフ選手の気持ちも、どれほど努力しているのかということも、痛いほどわかるのではないでしょうか。

大坂選手の飾らない人柄ややさしさが全世界に広がった、感動の一幕でした。これからも大坂選手、そしてガウフ選手の活躍を楽しみにしたいですね!

参照元: Twitter @usopenUS Open
執筆:森本マリ (c)Pouch
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▼インタビューはツイッターからも視聴できます!

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